4月3日、舞鶴市に計画されているパーム油発電所について、出資者であるAmp株式会社に対して出資を取りやめ、すべての許認可を当局に返上し、MGI合同会社を解散することを求めました。
同時に、日立造船株式会社、舞鶴市、京都府に対しても同事業への関与停止を求める要求書を送りました。
▶︎Amp株式会社に対して「舞鶴パーム油発電所に関わるすべての許認可を当局に返上し、MGI合同会社を解散することを求める要求書」
▶︎︎日立造船株式会社に対して、「気候変動や生物多様性に悪影響を与える舞鶴パーム油発電の 建設運営等を請け負わないよう求める要求書」
▶︎舞鶴市に対して、「気候変動や生物多様性に悪影響を与える舞鶴パーム油発電を 推進しないよう求める要求書」
▶︎京都府に対して、「気候変動や生物多様性に悪影響を与える舞鶴パーム油発電のための 土地提供を取りやめるよう求める要求書」
▼パーム油発電反対活動を知る・署名する・寄付する等の応援はこちらから▼
ウータンでは、9月13日と14日に舞鶴市と京都市で第14回パーム油学習会 「どうなん?!バイオマス発電ーパーム油発電は地域と地球にやさ
舞鶴市はパーム油発電建設予定地ということで当事者である地元住民の方々の関心が大変高く、学習会の場で「反対運動開始!」の声を上げられた方を中心に、早々と会を立ち上げ、署名活動をスタートすることになりました。
以下、新しく立ち上がった「舞鶴西地区の環境を考える会」からの案内を掲載します。
私たちは京都府舞鶴市に建設予定の日本最大級のパーム油発電所の
パーム油発電には下記の問題があります。
①化石燃料の20倍のCO2を排出
国連環境計画の発行する資料によれば,パーム油由来のバイオマス
②熱帯雨林を根こそぎ伐採して作る農園
パーム油農園の開発は,対象となる熱帯雨林の区画にある樹木を全
③農園では労働者の搾取や人権侵害も発生
悪質なパーム油農園では労働者の搾取や権利侵害,農薬による健康
④悪臭と騒音問題の発生
予定地の近くには住宅や、小学校もあり、パーム油を燃やして発電
先に隣町の福知山市で建設されたパーム油発電所は臭気と騒音が発
⑤海洋汚染のリスクも有り
発電所は牡蠣の養殖が出来る豊かな漁場 舞鶴湾にも隣接しており、舞鶴湾へのオイル流出も心配です。
⑥3万ヘクタールの熱帯雨林を伐採して作られるパーム油
舞鶴でのパーム油発電の規模は日本最大級 パーム油の年間使用燃料は約12万トン 東京ドーム6383個分のパーム油農園が生産する量に匹敵します
これは舞鶴市総面積の87%の大きさです。
喜多にパーム油発電所が出来れば舞鶴市とほぼ同じ面積の熱帯雨林
京都府舞鶴市に建設予定のパーム油発電所の計画を停止をお願いし
——————発起人の想い——
私は建設予定地から200mの場所で小さな会社を営んでいます。
反対運動をはじめた当初は騒音や悪臭に対して不安で反対運動を開
運動を進める中で、隣町の福知山市でパーム油発電所から発生する
運動のために始めたパーム油についての学習では、環境団体の皆様
運動の中で地元行政の方々とも相談しましたが、彼らは人口減少が
様々な立場の方々とこの問題に対して私はどうしたらいいのか?
凄く悩みました。
たしかにパーム油発電ができれば地元に雇用が生まれ、税収は増え
経済発展を望むのか?
地球環境を守るのか?
大変難しい問題ですが、私は経済よりは地球環境の方が大事だと信
本署名活動へご協力いただければ幸いです。
「舞鶴にパーム油発電所なんかいらん!」
舞鶴西地区の環境を考える会
代表:森本隆
活動の詳細はホームページをご覧下さい。
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ウータンでは、みなさまのご要望に応じたオーダーメイドのツアー企画もお受けしています。まずは一度お問合せください。
2018年12月、SGBC(ボルネオ保全学生グループ)との共同スタディツアーで東京の中高生とその先生たち、そして繋がりのある大学生たちがタンジュン・プティン地域を訪れました。
訪問先はウータン主催のエコツアーと同じですが、参加者数は引率者も入れると27人(普段の約2倍!)で、先生たちやスタディツアー&ワークショップのベテラン・ファシリテーターである荒川さんも一緒という手厚いプログラムで内容が濃いものとなり、ウータンにとっても学びの多いツアーでした。また、生物好きの学生さんばかりなのに、「参加してみると現地の人との交流が楽しかった」という感想が多かったことが印象的でした。
テーマI:カルチャーボックス
~インドネシアと日本のお互いの文化や生活について物を通じて考える~
テーマII:ニッパヤシからの塩作りワークショップ
テーマIII-1:森林火災跡地、アブラヤシプランテーションの見学
~火災はどうして起きた?アブラヤシプランテーションってどのような環境か?〜
テーマIII-2:森林火災跡地の泥炭湿地林での在来樹種の植林作業
~泥炭湿地林の保全について作業を通して考える~
テーマIV:キャンプリーキーでのオランウータンの観察
~村の若者と日本の中高生がオランウータンと森の関係について考える~
テーマV:周辺の自然観察
~生物多様性を感じよう~
▼感想:学生が感じたカリマンタンの森と村
「僕は本当に森が好きなのだ。」
これが、今回のツアーで得られた気付きです。「何を今更」と思うかもしれませんが、僕はこの気持ちを忘れていた上、忘れたことにも気が付いていませんでした。なぜ忘れてしまったのか?恐らく心の余裕が無くなっていたのだと思います。しかし!ツアーを通して「森が好きだ」という気持ちと心の余裕を取り戻す事ができました。
アブラヤシプランテーションや森林火災跡地の見学や植林の体験を通して、”環境問題”というのはいま何処かで紛れもなく存在していて、それをどうにかしようとしている人たちがいる、というのを強く実感した。日本にいるときはアブラヤシの問題なんて知識として知っている、ぐらいのものだったが向こう側が見えないほど広い土地を全てアブラヤシになっていたり、そこで実際に働いている人をいたりするのを見て、これは深刻な問題だなと心から思えた。一筋縄で解決できるはずもないと感じた。
植林するときに(ツムギアリが)服の中に入りこみ、首や足にかみつかれたときの痛みを僕は忘れることはないだろう。
…僕は、ツムギアリを憎むと同時に日本にいては絶対にすることのできない体験に感動した。現地の自然をその体で感じてこそ、自然の保護について考えることができるのではないだろうか。
村の中では 人々全員が親友のようであった。
…また、自然ととなり合わせの生活であり、村の子どもたちも当然ながら虫等を恐れないということにも少し感動した。人間も生物である以上自然の中で生きていかなければならないのに、家や街、都会といった人間の巣のような所にのみ引きこもり、外界を嫌う今の日本の子供は少し危ないのではないかと思った。
まず、何よりもオランウータンに会えたということは単純に嬉しかった。動物園でオランウータンはよく見ていたが感覚的に全然違かった。まずすぐには会うことができないということは、あまり日本では経験でき ないことで、相手が生身の動物であるということを実感した。その待っている間にもさまざまな発見(泥炭やトカゲ、大きな毛虫など)できたことはそれもまた動物園ではないことなので新鮮だった。
今回の旅を通して感じたことは「経済と環境の天秤」「カリマンタンの自然の豊かさと減少のしかた」「村の人たちの暖かさと我々に足りないこと」である、そんな中で我々はもっと消費者としての自覚をもつ必要がある。
今回はWiFi持って行っても意味が無い場所、そんな状況で自分はどうなってしまうのかと考えていました。結果的に私は楽しく生きていました。そう、動物たちと交流していたのです。WiFiが!無くても!楽しく!過ごせていたのです!これに気がついた時とても嬉しかったです。
ツアー中、ボルネオラジオで現地の方々からお話を伺ったのも印象深い。彼らがたどってきた道は安易に言い表すことが出来ないが、経済的理由により学校に通えなくなったこと、違法伐採をする生活、そしてアブラヤシプランテーションによって自分の村が変わっていった話を聞くことが出来た。
彼らがその時どう感じたかを私が感じることはできないが、話を聞いていると、悲しさと悔しさがこみ上げてきた。
彼らのインドネシア語はほとんど理解出来なかったが、質問に答える際の表情は自分の過去を振り返り噛みしめているようで、淡々と話しているように見えて当時の行為や心情を真っすぐに語る姿から、彼らが自分たちの身に起きた出来事に目を背けず受け止めているように感じられた。
自分がこのツアーに参加した最大の目的はやはりカリマンタン島の昆虫を見たいということであった。実際に現地を訪れて昆虫を見て考えることは自分にしかできないことであるし、またそれを独自の見地からフィードバックすることが求められている自分の役割だと思う。
…日本では一箇所でこれだけの種数が採れることはま ずなく、熱帯における生物多様性の高さ、そして日本に比べて河川環境の汚染が進んでいないことを実感した瞬 間であった。
…しかし、どの場所でも多様な虫に出会えたわけではなかった。ジュルンブンの森林火災跡地は、虫を探す人間にとっては不毛の地であった。
…もともとこの地が広大な熱帯林だったことを知った上でこの状況を見てみると、名状し難い空虚な気持ちになる。もちろん、この地に植林をすることはそれだけで有意義であるし、その作業を自主的に続けられている方々には最大限の敬意を表するが、仮に以前のような森林がよみがえったとしても、そこの昆虫相も以前のように戻るかという点には懐疑的にならざるを得ない。なぜならば従来の生態系が完全に失われており、失われていない場所も大河川の対岸にしか残されていない今、森林自体が回復しても虫が戻ってきて従来通りの生態系を構成できるとは思えないからである。熱帯林の大規模な消失の現実を目の当たりにするとともに、このようなことがまず未然に防がれることが最重要であると認識した。
ウータンでは、みなさまのご要望に応じたオーダーメイドのツアー企画もお受けしています。まずは一度お問合せください。
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