2019年にも再び大規模な森林火災がインドネシアの各地で発生し、東京都23区の26倍にあたる約165万ヘクタールが被災しました。
(2015年、19年ともにインドネシアの森林火災焼失面積はインドネシア政府公式発表の数字です。実際にはそれを上回るとの研究もあり、2019年は311万ヘクタールが焼失したという数字も発表されています。)
ウータンが植林やエコツアーを実施しているボルネオ島の村周辺や国立公園内でも、地元ボランティア・NGO・行政などから成る消火チームが昼夜を問わず出動してきました。
消防車も入れないジャングルの奥で、火から身を守る装備さえ満足に持たず、目の前の火と戦う「ヒーロー」たち。
「もう3週間も休まずに消火をし続けている…」
「全身が熱くて、自分に水をかけないと火に立ち向かえない!」
「火災はもう懲り懲りだ、でも自分の心に従って消火に行くんだ」
そんな想いを抱えながら、火災と戦ってきた彼ら。
火事が見当たらない日でも、必ずパトロールに出かけます。
来る日も来る日も、大雨が火を消してくれることをひたすら祈りながら…。
そんな状況を見かねて、ウータンではこの募金を正式にスタートする前から、これら消火チームへの直接の支援をしてきました。
同時に、来年以降ももしもの場合には素早く効果的に初期出動ができるように、消火活動に必要な備えを揃えることも検討しています。
火災から身を守る防具を充実したり、いざという時に必要な交通費や水・食料・酸素ボンベなどの購入費が必要です。
私達の暮らしを守る熱帯林を、火災から救おうと命がけで消火活動に励む現地のNGO の仲間たち。ボルネオの森を少しでも火災から守り、その担い手を応援するための活動にぜひご協力お願いします!
★ご支援は下記の口座までお振込みお願いいたします☆
『ゆうちょ銀行』から
00930-4-3880
ウータン・モリトセイカツヲカンガエルカイ
『ゆうちょ銀行』以外から
(店名)〇九九(漢数字)ゼロキユウキユウ
(種別)2 当座
(口座)0003880
ウータン・モリトセイカツヲカンガエルカイ
*ご入金いただける場合は、お手数ですが「火災への寄付」と分かるようにメッセージを添えていただくか、別途ご連絡いただけると幸いです。
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インドネシアのボルネオ島やスマトラ島で起こっている火災の原因の多くは、農地開発を目的とした(違法な)火入れを主とする、人為的なものです。乾季のピークを迎える9月頃は、そういった火が広がりやすく・鎮火しにくくなりますが、今年は特に乾燥が強く例年より被害が拡大しています。
また、森林火災がここまで大規模に広がるようになったのは1900年代後半からです。それは、パーム油のためのアブラヤシ農園プランテーションや製紙や木材のための産業用植林プランテーション開発などにより、大規模な熱帯林伐採が進み、土地が乾燥化していることが想定されます。
パーム油はスナック菓子やインスタント麺で使用しており、産業用植林から作られるトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの製紙用品も多く私たちの生活で使われています。
つまり、森林火災の原因と私たちの消費生活は必ずしも無関係ではありません。大規模な森林火災で多くの生き物の命や人々の生活が失われないしくみづくりが求められています。
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