ウータン・森と生活を考える会では、「私たちの暮らしと森林減少とのつながりについて理解を広め、 消費など様々な行為を見直すよう提案します」というミッションに基づき、熱帯林で起こっている問題と現地での活動や仲間たちのこと、私たちに何ができるかを積極的に伝えています。また、広報を通じて、問題に関心のある方々との新たなつながりが生まれることを期待しています。取材をご希望の方は、下記記載のお問い合わせフォームからお願します。
舞鶴・福知山の地域住民と問題に関心を持つ全国の市民・NGOが協力し、署名活動、のぼり旗の設置、発電事業者へ融資する金融機関へのダイベストメント(投融資の引き揚げ要求)などを精力的に行なってきました。その結果、2020年6月に舞鶴市で計画されていたパーム油発電事業計画は、事業主体のamp社、工事請負の日立造船、舞鶴市長が次々に事業の断念を表明し、事業は白紙撤回されました。また、2020年12月には、福知山市で地域住民を悩ませていた三恵バイオマス発電所が事業を停止すると表明しました。署名などみなさまのお力のおかげです!!
毎日新聞の斉藤記者が、「もうひとつの動物園」の連載で、ウータン・森と生活を考える会と活動するボルネオ島の青年団の様子、来日の際の若者との交流など、さまざまな視点でボルネオ島や熱帯林の問題・取り組みなどを数ヶ月かけて素晴らしい記事にしてくださいました。
地球規模の気候にも大きな影響を与えるインドネシアの熱帯林の保全は、野生動植物の保護にとどまらず、地域社会や政治のありかたなどとも深くかかわっています。特に泥炭地を破壊してのアブラヤシプランテーション開発は気候変動のカギを握っています。これらの問題を鳥瞰する特集企画を「日本の科学者」が組み、当会アドバイザーの神前進一がゲストエディターとなり編集しました。熱帯泥炭地や森林火災の問題を、土壌学や社会学、認証制度の見地から幅広く扱った必読書です!
「東南アジア島嶼部の森林消失と保全〜ボルネオ島の事例〜」神前進一
「熱帯泥炭地〜黄金の大地〜」大崎満(北海道大学農学部名誉教授)
「インドネシアの泥炭火災と泥炭地回復〜2015年の泥炭火災と乾燥泥炭地の湿潤化・パルディカルチャー〜」水野広祐(東南アジア研究所教授)
「東南アジアのアブラヤシ商業伐採におけるRSPO認証制度誕生の経緯と現状〜民間企業の危機管理から発展した持続的生産への標準化〜」中西宣夫(サラヤ株式会社研究員)
西岡代表が、4月22日の早朝、ラジオの老舗NHKラジオ深夜便に登場しました。中村宏アナウンサーの質問に答えて、ウータン・森と生活を考える会の発足当時から現在までの動きをおもいきり語ってくれました。
西岡代表の感想「きっかけは幼い頃、堺・高石の海を埋め立てられたからです。たまたま行ったフィリピンで禿げ山にされた森を見てア然!今こそ違法材の停止活動から森林再生に取り組みたいと放送録音後に再度思い直しました。
インドネシアのカリマンタン島(ボルネオ)は、オランウータンやテングザルなど特有の動物や 貴重な薬の供給元ともなる植物も 多く存在する生物多様性の宝庫です。
昨年、この命の森が大規模な火災で大打撃を受けたことを番組でも紹介しました。この火災で大気に放出されたCO2 は16億トンと 日本の 年間温室効果ガス総排出量を上回りました。気候変動、そしてパーム油開発により泥炭湿地の火災は今後も油断できません。
今回はこの熱帯林を、火災から救おうと命がけで消火活動に励む現地のNGOメンバーにその後の活動を応援しようと、消火活動に必要な 道具類を渡しに行き情報交流など現地状況を見てきました。
雨季がきてようやく鎮火したようですが、被害は計り知れず、現地の方々が立ち直るには時間がかかりそうですよね。 ところが!現地ではすでに前向きな活動が始まっているようなんです。頼もしいかぎりです!!
他方、私たちに何ができるのかといえば、少しずつ関心を向けていくのが良いのではないかと。たとえば、ウータン・森と生活を考える会は 2月に行われるワンフェスに出展予定です。そこに現地NGOの方をお招きするそうなので、火災について、オランウータンについて、生の声を聞ける 大チャンスですよ。おすすめです。関心が高まった方は、いずれ現地にホームステイへ行ってみて、是非とも「衝撃」を受けてきてください。
インドネシアの森林が、先日まで大規模な火災に見舞われていたのを知っていましたか。 日本では詳しく報道されていませんでしたが、現地や周辺地域では深刻な被害状況だったようです。 さらに実はこの問題、私たちが間接的な原因をつくってもいるのです…。
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