京都府舞鶴市でのパーム油発電反対の署名活動が始まりました

ウータンでは、9月13日と14日に舞鶴市と京都市で第14回パーム油学習会 「どうなん?!バイオマス発電ーパーム油発電は地域と地球にやさしいの??」を開催しました。

舞鶴市はパーム油発電建設予定地ということで当事者である地元住民の方々の関心が大変高く、学習会の場で「反対運動開始!」の声を上げられた方を中心に、早々と会を立ち上げ、署名活動をスタートすることになりました。

以下、新しく立ち上がった「舞鶴西地区の環境を考える会」からの案内を掲載します。

私たちは京都府舞鶴市に建設予定の日本最大級のパーム油発電所の建設に反対しています。
パーム油発電には下記の問題があります。

①化石燃料の20倍のCO2を排出
国連環境計画の発行する資料によれば,パーム油由来のバイオマス燃料が排出するCO2は熱帯林伐採時には化石燃料の8倍,泥炭地を開発したものであれば20倍に達すると指摘されています。

②熱帯雨林を根こそぎ伐採して作る農園
パーム油農園の開発は,対象となる熱帯雨林の区画にある樹木を全て伐採するために,希少な野生生物が生息し続けることは不可能となります。

③農園では労働者の搾取や人権侵害も発生
悪質なパーム油農園では労働者の搾取や権利侵害,農薬による健康被害など人権侵害の極めて悲惨な状況が各地で起きています。

④悪臭と騒音問題の発生
予定地の近くには住宅や、小学校もあり、パーム油を燃やして発電することで臭気や騒音の問題が発生する事に対して不安を抱えています。
先に隣町の福知山市で建設されたパーム油発電所は臭気と騒音が発生して大きな問題となっています。

⑤海洋汚染のリスクも有り
発電所は牡蠣の養殖が出来る豊かな漁場 舞鶴湾にも隣接しており、舞鶴湾へのオイル流出も心配です。

⑥3万ヘクタールの熱帯雨林を伐採して作られるパーム油
舞鶴でのパーム油発電の規模は日本最大級 パーム油の年間使用燃料は約12万トン 東京ドーム6383個分のパーム油農園が生産する量に匹敵します
これは舞鶴市総面積の87%の大きさです。
喜多にパーム油発電所が出来れば舞鶴市とほぼ同じ面積の熱帯雨林が失われるのです。

京都府舞鶴市に建設予定のパーム油発電所の計画を停止をお願いします!

——————発起人の想い—————— 
私は建設予定地から200mの場所で小さな会社を営んでいます。
反対運動をはじめた当初は騒音や悪臭に対して不安で反対運動を開始しました。

運動を進める中で、隣町の福知山市でパーム油発電所から発生する悪臭と騒音問題に悩む福知山市民の苦しみを知りました。

運動のために始めたパーム油についての学習では、環境団体の皆様に沢山の資料を提供して頂き、読み進むにつれてパーム油が抱える大きな問題に直面しました。

運動の中で地元行政の方々とも相談しましたが、彼らは人口減少が続く舞鶴での雇用創出と税収を願いこの計画を進めてきました。
様々な立場の方々とこの問題に対して私はどうしたらいいのか?
凄く悩みました。

たしかにパーム油発電ができれば地元に雇用が生まれ、税収は増えるかもしれませんが、私たちは生産国(インドネシアやマレーシア)の豊かな自然を破壊し、動植物の命を奪い、労働者の搾取に成り立つパーム油を使い、地球温暖化を促進させてまで、私たちの住む舞鶴が発展したくはないと思いました。

経済発展を望むのか?
地球環境を守るのか?
大変難しい問題ですが、私は経済よりは地球環境の方が大事だと信じています。

本署名活動へご協力いただければ幸いです。

「舞鶴にパーム油発電所なんかいらん!」
舞鶴西地区の環境を考える会
代表:森本隆
活動の詳細はホームページをご覧下さい。