カテゴリー: エコツアー
2019年ボルネオ島エコツアーを開催しました
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ウータンでは、みなさまのご要望に応じたオーダーメイドのツアー企画もお受けしています。まずは一度お問合せください。
2018年冬のボルネオ島エコツアーを開催しました
【中高生カリマンタン島スタディツアー】
日本とインドネシアの若者による地域資源を活用した持続可能な開発のための活動
2018年12月、SGBC(ボルネオ保全学生グループ)との共同スタディツアーで東京の中高生とその先生たち、そして繋がりのある大学生たちがタンジュン・プティン地域を訪れました。
訪問先はウータン主催のエコツアーと同じですが、参加者数は引率者も入れると27人(普段の約2倍!)で、先生たちやスタディツアー&ワークショップのベテラン・ファシリテーターである荒川さんも一緒という手厚いプログラムで内容が濃いものとなり、ウータンにとっても学びの多いツアーでした。また、生物好きの学生さんばかりなのに、「参加してみると現地の人との交流が楽しかった」という感想が多かったことが印象的でした。
テーマI:カルチャーボックス
~インドネシアと日本のお互いの文化や生活について物を通じて考える~
テーマII:ニッパヤシからの塩作りワークショップ
テーマIII-1:森林火災跡地、アブラヤシプランテーションの見学
~火災はどうして起きた?アブラヤシプランテーションってどのような環境か?〜
テーマIII-2:森林火災跡地の泥炭湿地林での在来樹種の植林作業
~泥炭湿地林の保全について作業を通して考える~
テーマIV:キャンプリーキーでのオランウータンの観察
~村の若者と日本の中高生がオランウータンと森の関係について考える~
テーマV:周辺の自然観察
~生物多様性を感じよう~
▼感想:学生が感じたカリマンタンの森と村
「僕は本当に森が好きなのだ。」
これが、今回のツアーで得られた気付きです。「何を今更」と思うかもしれませんが、僕はこの気持ちを忘れていた上、忘れたことにも気が付いていませんでした。なぜ忘れてしまったのか?恐らく心の余裕が無くなっていたのだと思います。しかし!ツアーを通して「森が好きだ」という気持ちと心の余裕を取り戻す事ができました。
アブラヤシプランテーションや森林火災跡地の見学や植林の体験を通して、”環境問題”というのはいま何処かで紛れもなく存在していて、それをどうにかしようとしている人たちがいる、というのを強く実感した。日本にいるときはアブラヤシの問題なんて知識として知っている、ぐらいのものだったが向こう側が見えないほど広い土地を全てアブラヤシになっていたり、そこで実際に働いている人をいたりするのを見て、これは深刻な問題だなと心から思えた。一筋縄で解決できるはずもないと感じた。
植林するときに(ツムギアリが)服の中に入りこみ、首や足にかみつかれたときの痛みを僕は忘れることはないだろう。
…僕は、ツムギアリを憎むと同時に日本にいては絶対にすることのできない体験に感動した。現地の自然をその体で感じてこそ、自然の保護について考えることができるのではないだろうか。
村の中では 人々全員が親友のようであった。
…また、自然ととなり合わせの生活であり、村の子どもたちも当然ながら虫等を恐れないということにも少し感動した。人間も生物である以上自然の中で生きていかなければならないのに、家や街、都会といった人間の巣のような所にのみ引きこもり、外界を嫌う今の日本の子供は少し危ないのではないかと思った。
まず、何よりもオランウータンに会えたということは単純に嬉しかった。動物園でオランウータンはよく見ていたが感覚的に全然違かった。まずすぐには会うことができないということは、あまり日本では経験でき ないことで、相手が生身の動物であるということを実感した。その待っている間にもさまざまな発見(泥炭やトカゲ、大きな毛虫など)できたことはそれもまた動物園ではないことなので新鮮だった。
今回の旅を通して感じたことは「経済と環境の天秤」「カリマンタンの自然の豊かさと減少のしかた」「村の人たちの暖かさと我々に足りないこと」である、そんな中で我々はもっと消費者としての自覚をもつ必要がある。
今回はWiFi持って行っても意味が無い場所、そんな状況で自分はどうなってしまうのかと考えていました。結果的に私は楽しく生きていました。そう、動物たちと交流していたのです。WiFiが!無くても!楽しく!過ごせていたのです!これに気がついた時とても嬉しかったです。
ツアー中、ボルネオラジオで現地の方々からお話を伺ったのも印象深い。彼らがたどってきた道は安易に言い表すことが出来ないが、経済的理由により学校に通えなくなったこと、違法伐採をする生活、そしてアブラヤシプランテーションによって自分の村が変わっていった話を聞くことが出来た。
彼らがその時どう感じたかを私が感じることはできないが、話を聞いていると、悲しさと悔しさがこみ上げてきた。
彼らのインドネシア語はほとんど理解出来なかったが、質問に答える際の表情は自分の過去を振り返り噛みしめているようで、淡々と話しているように見えて当時の行為や心情を真っすぐに語る姿から、彼らが自分たちの身に起きた出来事に目を背けず受け止めているように感じられた。
自分がこのツアーに参加した最大の目的はやはりカリマンタン島の昆虫を見たいということであった。実際に現地を訪れて昆虫を見て考えることは自分にしかできないことであるし、またそれを独自の見地からフィードバックすることが求められている自分の役割だと思う。
…日本では一箇所でこれだけの種数が採れることはま ずなく、熱帯における生物多様性の高さ、そして日本に比べて河川環境の汚染が進んでいないことを実感した瞬 間であった。
…しかし、どの場所でも多様な虫に出会えたわけではなかった。ジュルンブンの森林火災跡地は、虫を探す人間にとっては不毛の地であった。
…もともとこの地が広大な熱帯林だったことを知った上でこの状況を見てみると、名状し難い空虚な気持ちになる。もちろん、この地に植林をすることはそれだけで有意義であるし、その作業を自主的に続けられている方々には最大限の敬意を表するが、仮に以前のような森林がよみがえったとしても、そこの昆虫相も以前のように戻るかという点には懐疑的にならざるを得ない。なぜならば従来の生態系が完全に失われており、失われていない場所も大河川の対岸にしか残されていない今、森林自体が回復しても虫が戻ってきて従来通りの生態系を構成できるとは思えないからである。熱帯林の大規模な消失の現実を目の当たりにするとともに、このようなことがまず未然に防がれることが最重要であると認識した。
ウータンでは、みなさまのご要望に応じたオーダーメイドのツアー企画もお受けしています。まずは一度お問合せください。
2018年ボルネオ島エコツアーを開催しました
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