バイオマス発電ってほんまにエコなん?~バイオマス燃料をめぐる国際機関と欧州の動き~

・ウータンでは、2021年10月にオンライン署名「パーム油発電をFIT(固定価格買取制度)から外して!」を経済産業省資源エネルギー庁に提出しました。

・パーム油発電事業のリスクは広く認知されるようになり、新規事業は激減しましたが、アメリカやカナダやベトナムなどの森林を切り開いて作られたバイオマス燃料による火力発電計画が日本で急増しています。

・気候危機に対処するため2050年カーボンニュートラルをめざし、再生可能エネルギーを可能な限り拡大するという日本政府が掲げる目標実現に向け、バイオマス発電への注目が高まっています。

・しかし、木質バイオマス発電は「燃焼時の温室効果ガス(GHG)排出量が石炭火力発電よりも多い」、「燃料となる植物が再びGHGを吸収するまでに数十年以上の年月がかかる」などの問題点が、研究機関により示されており、欧州では規制の動きが始まっています。

・こうした輸入木質バイオマス発電は、日本国内の森林資源を持続可能な規模で熱エネルギーを主として地産地消させる動きと混同されがちですが、途上国の環境を破壊し、莫大な温室効果ガスを排出する点では化石燃料と本質的に変わらないと言えます。

・このたび輸入バイオマス発電の問題を調査・発信しているNGOメンバーをゲストに迎え、欧州(EU)や国連などの見解を読み解き、「バイオマス発電が本当にエコなのか」を考えます。

日時:2021年12月18日(土)14:30~17:00

会場:①ルマ・ボルネオ

   ルマ・ボルネオ(大阪市都島区都島本通り3-8-10 2F 【駅近/都島駅徒歩3分】

    道順→ https://nobuo5002.wixsite.com/ruma2

   ②オンライン Zoom

      *申し込みいただいた方にURLをお送りします。

講師:小松原和恵さん(FoE Japan)

2020年よりFoE Japanの委託研究員。生物多様性保全の観点からバイオマス発電問題に取り組む。

川上豊幸さん(JATANー熱帯林行動ネットワーク )
熱帯林行動ネットワーク(JATAN)運営委員。レインフォレスト・アクション・ネットワーク日本代表。AMネット理事。2013年頃から、NGOのネットワークであるプランテーション・ウォッチのメンバーとしてパーム油問題に取り組み、金融面からのアプローチも日本で開始した。

参加費:無料

申し込み:以下のフォームからお申し込みください。

https://forms.gle/o4dLWE1Y44FgxTUGA

*フォームから登録できない方は、contact-hutan@hutangroup.org にお名前、ご連絡先、会場参加かオンライン参加かをお知らせ願います。

*会場は12人、オンラインは100人、定員になり次第締め切らせていただきます。

主催:ウータン・森と生活を考える会

協力:FoE Japan、プランテーション・ウォッチ

*地球環境基金の助成を受けて開催します。

#SDGs7 #エネルギーをみんなにそしてクリーンに #SDGs13 #気候変動に具体的な対策を #SDGs15 #陸の豊かさも守ろう #バイオマス #バイオマス発電

【受付終了しました】ボルネオ島での消防活動の資金を緊急募集します!【目標100万円】/10月末まで

【2021年10月末をもって締め切りました】

生物多様性の宝庫ボルネオ島では、アブラヤシプランテーション開発などで乾燥化が進み、森林火災が多発しています。当会が支援し、森林再生に取り組む地域住民の青年達から防火パトロールのための資金が不足しているとの連絡がありました。
乾季にパトロールを行うことで、大規模な森林火災が起こってしまう前に食い止められる可能性が高まります。
一旦、火災が起きてしまうと消すことが容易ではありません。
彼らは2019年には「自分たちの森を守る!」ために過酷で危険な状況で消火活動に従事しました。
アブラヤシから採れるパーム油の消費等、熱帯林開発と無関係ではない私たち。
貴重な生態系を守る活動にご支援ください!

あなたのご支援でできること

広範囲の国立公園で効率的に消防活動を行うために次のような費用が現地から求められています。
・人件費(約1,600円/人/日)や燃料費(約3,200円/日)といった防火パトロールにかかる費用
・防火帯をつくるための草刈機やチェーンソー、消防服やマスク、給水ポンプやホースなどの消防活動に使う備品10人分を購入するための資金

※非常時には、消火活動に優先して活用させていただきます。

【ご寄付の方法】

1. クレジットカードで払う
▼決済は下記リンク先から

2. 銀行振込をする
ゆうちょ銀行 支店名:099
口座番号:当座 0003880
名義:ウータン・モリトセイカツヲカンガエルカイ

※ご入金の際には「ボルネオ島消防支援」とご明記ください。
メッセージをつけられない場合、お手数ですがこちらのフォームよりご連絡ください。
ご指定のないご入金については当会の活動全体を支える寄付としてお受けさせていただきます。

ジャングルふれんず 熱帯林セミナー「バイオマス発電が引き起こす森林破壊のリスク」

ウータンでは、熱帯林を破壊して莫大な温室効果ガスを排出するパーム油発電への反対アクションを続け、2020年には舞鶴・福知山のパーム油発電事業を地元の方々と協力して撤退させました。

しかし、PKS(パーム椰子殻)、北米やベトナムの木質ペレットなどの輸入バイオマス発電が日本でどんどん計画・実施されています。

本来、燃やしたら温室効果ガスが発生するはずのバイオマス発電が、なぜ日本で再生可能エネルギーとして広がりつつあるのか…そこには「カーボン・ニュートラル」という気候変動対策の大きな抜け穴があります。

バイオマス発電の現状と問題点をFoE Japanの満田夏花さんに伺います。また、各地のバイオマス発電事業の現場からの情報をお届けしたいと思います。

こんな方におすすめ!

*バイオマス発電の問題点について知りたい。

*輸入バイオマス発電の現状を知りたい。

*適切な気候変動対策や再生可能エネルギーの導入に関心がある。

【日時】2021年10月2日(土)14:30〜16:30


【開催方法】オンライン及びルマ・ボルネオ大阪にて


【開催方法】オンライン及びルマ・ボルネオ大阪にて
①オンライン zoom
②会場  ルマ・ボルネオ *定員15人 申し込み先着順とします。
地図:https://nobuo5002.wixsite.com/ruma2


【参加費】無料

【申し込み】
以下のフォームからお申し込みください。
https://forms.gle/VQxmWtCX9yCy8Acw7
 
フォームからお申し込みが難しい方は contact-hutan@hutangroup.org まで

【講師】

満田夏花(みつた・かんな)さん
国際環境NGO FoE Japan事務局長。大学時代、植生調査や山歩き、バードウォッチングなどのサークル活動を通じて、大規模開発がもたらす自然破壊の
実態に直面。環境分野を志し、財団法人地球・人間環境フォーラムに就職。2009年よりFoE Japanにて活動。最近は、とくにバイオマス発電の環境社会影響に関する調査・提言活動に取り組む。

主催:ウータン・森と生活を考える会

協力:国際環境NGO FoE Japan、一般財団法人地球・人間環境フォーラム、プランテーション・ウォッチ

*地球環境基金の助成を受けて開催します。

7/10@オンライン&大阪会場「生物多様性条約から得られるヒントと今後危惧されること」のご案内

ジャングルふれんずpresents熱帯林セミナー vol.3

「生物多様性条約から得られるヒントと今後危惧されること」

2010年に日本で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では、生物多様性を守り、自然資源を公正に利用し、分かち合うための愛知ターゲットが作られました。
しかし、10年経って愛知ターゲットはほとんど達成されていません。
例えばその理由の一つに資金不足があり、そのために産業界や企業の参画が議論されています。

私たちは、この動きに対して環境に配慮しているように見せかけた嘘「グリーンウォッシュ」を危惧します。
例えば、熱帯林を伐採してティッシュペーパーの原料となる外来種のアカシアを植林するプロジェクトに資金が流れ込めば、生物多様性の損失はよりひどくなるでしょう。
一方で、現場レベルで森林農法や有機農業など草の根の活動を続ける市民活動/NGOが資金を得るしくみが構築されれば、広がりが生まれるでしょう。

生物多様性の保全のために、市民/消費者としてグリーンウォッシュにどう強くなり、行動できるか?
草の根のプロジェクトに支援をつなげるにはどうすればいいのか?
ローマでのポスト2020作業部会に参加したウータンの武田裕希子さんに伺います。

【概要】

○ 日時:7月10日(土)14:30~16:30
 
○ 会場:オンライン(Zoom)、または
ルマ・ボルネオ (大阪府大阪市都島区都島本通3-8-10)
*アクセス:
大阪メトロ谷町線 都島駅 徒歩3分/大阪環状線 桜ノ宮駅 徒歩9分 
谷町線 都島駅 ①番出口をでたあと、 オコメノカミサマというラーメン屋さんの方へ出てまっすぐ進み、炉ばた焼き屋さんの角を左折。
 
○ 参加費:無料
 
○ お申込み:下記ボタンからフォームにアクセスしてお申込みください。
主催:ウータン・森と生活を考える会
助成:独⽴⾏政法⼈環境再⽣保全機構地球環境基⾦

6/6〆切「ボルネオ島に木を植えよう」第2弾募集

ボルネオ島に木を植えよう
 
日本にいながらボルネオ島の森づくりに参加しよう!
海外に行けない今だからこそ、現地とつながり植林に協力する方法があります。
あなたも自分の木をボルネオ島に植えてみませんか?
 
【第1弾のご報告】
4月中旬、本企画へのお申込み第1弾として46本の植林を完了しました。
今回植えたのは、クルイン、ニャトー、イドゥール、ウバール・サマック、ウバール・プティの5種の在来樹種。これらの木が大きくなってつける果実は、オランウータンやテングザル、マメジカなどの食料となり、多様な命を支えてくれます。
 
プラン種類/参加料金】
①植林をしよう(1,500円)
苗木植林+名前プレート+写真と証明書のデータをお届け
 
②木を育てよう(3,000円)
①の内容+1年後に成長記録の写真をお届け
 
③植えた人と会おう(2,500円)
①の内容+植林地の様子が見れて植えた人と出会えるミニツアー動画をお届け
 
④よくばりプラン(4,000円)
①+②+③のすべてがセットになったもの
 
※すべてのプランにおいて証明書の郵送は1口あたりプラス200円です
 
お申込方法】
▼下記のボタンより申込フォームにアクセスください(2021年6月6日〆切)
【参加者の感想】
動画で植林された様子がよくわかり、やはり動画付きに申し込んでよかったです。
マップで、植林された地点を検索してみまして、地図上の地点を確認できました。
早くコロナ禍が終息して、皆さんとご一緒に現地に行けれるようになればと願っております。

G-Bio石巻須江発電所事業 環境影響評価準備書への意見を提出しました。

東北大地震で壊滅的な被害を受け復興中の宮城県石巻市で、舞鶴の計画をはるかに上回るパーム油発電の可能性もあるバイオマス発電所計画が明らかになりました。パーム油発電事業は、生物多様性豊かな熱帯林を破壊し、先住民等地域住民の人権を侵害し、莫大な温室効果ガスを排出します。仮にパーム油ではなくG-Bio Fuel.Pだとしても、外来種の大規模作物は、現地の生態系を破壊し、小農たちの土地収奪に関わると問題視されています。建設予定地は被災者の多くが移住する「しらさぎ台近隣」。近隣に住宅、小学校、保育所があり、1日大型タンクローリー40~50台往来は排ガスや交通事故の危険性もあります。バイオマス発電は、地球環境や途上国の人権問題だけでなく、日本の地域住民の健康被害や事故も懸念されるのです。

石巻バイオマス発電計画の詳細はこちら→
https://maizuru-palm.org/?p=2206

当会では、G-Bio石巻須江発電所事業 環境影響評価準備書への意見を提出しました→
https://g-bio-ishinomaki.com/

*5 月 26 日(水)(消印有効)ですので意見のある方はお願いします!
*FAX 又は郵送での提出、もしくは意見書箱へ提出してください。
提出先 〒101-0041 東京都千代田区神田須田町 1-18 アーバンスクエア神田ビル 5 階
TEL 03-5207-2772 FAX 03-5577-5946
https://g-bio-ishinomaki.com/

意見の内容→
【環境の保全の見地からの意見】
(1)パーム油発電事業は、生物多様性豊かな熱帯林を破壊し、先住民等地域住民の人権を侵害し、莫大な温室効果ガスを排出します。  

パーム油を生産するためのアブラヤシのプランテーション開発により、絶滅が危惧されるオランウータン等多くの野生生物が生きる保護価値の高い熱帯林が破壊されています。こうしたプランテーションは陸域の生物多様性損失の最も大きな直接要因である土地利用変化の主要因として指摘されています。パーム油を発電に利用拡大することは、更なる需要を増やし、プランテーション拡大の新規開発圧力を高めることに繋がります。  また、開発に伴う土地収奪やプランテーションでの強制労働等により、先住民や地域住民や労働者の人権が著しく侵害されています。  熱帯林や泥炭地の開発により、膨大な量のCO2が放出されます。それらの土地利用転換による温室効果ガス(GHG)排出を加味すれば、パーム油発電は、石炭火力発電の40倍のCO2を発生させる可能性があることが、国の固定価格買取制度(FIT制度)を検討する経済産業省資源エネルギー庁の持続可能性ワーキンググループ(WG)で示されました。そもそも、海外産のバイオマスは全て莫大な温室効果ガス排出につながります。  

(2)外来種の大規模作物は、現地の生態系を破壊し、小農たちの土地収奪に関わると問題視されています。  

G-Bio Fuel.Pの原料とされるポンガミアは、アフリカ原産ではありません。外来の大規模単一作物は、現地の生態系を破壊し、地域住民の伝統的な農業に影響を与え、人権侵害につながります。モザンビーク北部で予定されていた日本政府がブラジル政府と連携して企業による大規模農業開発を支援するODA事業「プロサバンナ事業」は、大規模な外来種による農業開発プログラムでしたが、家族とコミュニティを中心とした自給的農業を営んできた小農の土地収奪につながるとして、モザンビーク、日本、ブラジルの市民社会の反対運動を受け、2020年に本格展開を前に中止されました。仮に-Bio Fuel.Pがポンガミアではないとしても、全ての外来の大規模単一作物は同様の問題を引き起こします。  

(3)バイオマス発電により、地域住民の健康被害や事故が懸念されます。  

京都府福知山市で稼働していた三恵福知山バイオマス発電所の周辺では、パーム油独特の甘く腐ったような悪臭が漂い、70デシベル以上の騒音が響き、住民は頭痛やめまい、吐き気や食欲不振などを訴えているとの報道がありました。2019年6~8月にかけての発電所周辺136軒への訪問聞き取り調査では、悪臭について75件の気分不快・ストレス、12件の頭痛・めまい・嘔吐、騒音について52件のストレス・精神不安、14件の不眠などの結果が出ました。2019年2月には、燃料のパーム油が住宅地の溝や下水管に流れ込む事故が発生しました。2019年9月26日に、地域住民が提出した「パーム油バイオマス発電所の悪臭・騒音問題に対策を講じることを求める誓願書」が、福知山市議会で議会採択されました。2020年7月30日に被害を受けた近隣住民107人が京都府公害審査会に公害調停を申し立てました。また、本件に問題意識を持つ世界中の市民から、三恵発電所の廃炉を求める2500件超の署名が集まりました。度重なる市議会での追及もあり、2020年12月、三恵福知山バイオマス発電所を運営する三恵観光は、事業の廃止を発表しました。

2/13@オンライン&大阪会場「ボルネオ発!多様な食べものたち大集合」のご案内

ジャングルふれんずpresents熱帯林セミナー

「ボルネオ発!多様な食べものたち大集合」


生物多様性の宝庫ボルネオ島…
私たちを惹きつけてやまない野生生物だけでなく、“食”にまつわる多様性もすごいのです!

★ジャングル近くで作られる胡椒
★花はもちろん、ハチの種類でも味が変わる甘酸っぱいハリナシバチの蜂蜜
★先住民が代々受け継いできた樹木テンカワンの実から搾ったボルネオ・ナッツ・バター

これらの林産物は、木材伐採や大規模開発を伴うパーム油とは違い、その地域に住む人々が森林を持続可能に利用しながら収入を得られる可能性を秘めています。
一度失われると二度と元に戻らない種たち…
命の大切さに想いを馳せながら、ボルネオの多様な食べものを楽しく知って考える会を開催します。
ぜひご参加ください!

【概要】

○ 日時:2月13日(土)14:00~16:30
スケジュール:
(1)「インドネシアを旅して見つけたジャングル近くで作られる胡椒」高橋仙人さん(仙人スパイス
(2)「生物多様性産品としてのハリナシバチ蜂蜜POT HONEYの可能性」上林洋平さん(蜜林堂
(3)「ダヤク人伝統の植物性油脂を販売して森を守る彼らを支えたい」広若剛さん(合同会社TEMBAWANG
(4)質疑、意見交換
 
○ 会場:オンライン(Zoom)、または
ルマ・ボルネオ (大阪府大阪市都島区都島本通3-8-10)
*アクセス:
大阪メトロ谷町線 都島駅 徒歩3分/大阪環状線 桜ノ宮駅 徒歩9分 
谷町線 都島駅 ①番出口をでたあと、 オコメノカミサマというラーメン屋さんの方へ出てまっすぐ進み、炉ばた焼き屋さんの角を左折。
 
○ 参加費:無料
 
○ 定員: 会場12人、オンライン配信100人 (先着順となります)
 
○ お申込み:下記ボタンからフォームにアクセスしてお申込みください。
登壇者プロフィール:
 
★高橋仙人さん(仙人スパイス)★
インドネシアのカリマンタン島(ボルネオ島)を水草を探して旅をしながら、地域ごとの特産に気づいて、生感覚を楽しめる純胡椒作りで起業。胡椒の村の胡椒の畑は今や広大なパーム油のためのアブラヤシ農園開発に囲まれ、香り高い地域の種類が消えようとしています。生き物と胡椒も同じように絶滅の危機がある?胡椒を通して見える現実ーいま新しい取り組みとして樹を伐らない農業を模索しています。
 
★上林洋平さん(蜜林堂)★
卒業研究でタイのカオヤイ国立公園を訪れたのをきっかけに、幼いころからの憧れだった熱帯雨林に一層はまる。「自然」をテーマに仕事をすべく、番組制作会社、ボルネオ島の現地旅行会社、アウトドアメーカに勤務。ボルネオから帰国後、約10年の構想期間を経て、2019年、熱帯の自然が持つ様々な可能性を広く伝えるべく「蜜林堂」を立ち上げました。
 
★広若剛さん(合同会社TEMBAWANG)★
炭やきの技術協力がきっかけで西カリマンタンのNGOと農村生活改善に関する共同事業を始め、インドネシアとインドネシア人にハマる。近年のパーム油のためのアブラヤシ農園開発や地下資源開発によって凄まじい勢いでなくなっていくカリマンタン(ボルネオ島)の熱帯雨林の現状に絶望していたところ、インドネシア人の友人たちからテンカワンを軸にして、現地の森林開発を止めるために日本から手伝って欲しいと頼まれ、このバターを売るための会社を興し、どうしたらもっと売れるのか模索中。今年は大量に仕入れたので崖っぷちの年です。
 
主催:ウータン・森と生活を考える会
協力:仙人スパイス、蜜林堂、合同会社TEMBAWANG、ルマボルネオ

【プレスリリース】福知山パーム油発電所廃止を歓迎します!& FIT制度(固定価格買取制度)からパーム油を外すよう求めます!

12月26日付の京都新聞で、「パーム油発電所福知山で廃止へ」という記事が掲載されました。ウータン・森と生活を考える会では、悪臭と騒音に苦しんでこられた京都府福知山市土師地区の住人の方々が安心して新年を迎えられることを心よりお祝いします。

  

このような発電所付近の地域住民の苦しみ、パーム油生産地のインドネシアやマレーシアではパーム油の原料となるアブラヤシ生産による熱帯林破壊と生物多様性の損失、泥炭地破壊による温室効果ガス排出、土地収奪による先住民や地域住民への人権侵害、農園での強制労働や児童労働等の人権侵害が起こらないように、そもそもの「FIT制度(固定価格買取制度)からパーム油を外すよう」求める署名が16000件超集まっていますので、経済産業省へ対応を求めていきたいと考えております。

 

署名はこちら:

「私たちの電気代で問題だらけのパーム油発電ビジネスを促進するのは止めて下さい!」

http://chng.it/TMHpJhPnXH

 

また、舞鶴市、福知山市ではパーム油発電所が白紙撤回されたものの、宮城県角田市ではH.I.S.エイチアイエスの子会社がパーム油発電所を間も無く稼働させようという情報が入っています。地球温暖化対策に逆行し、生物多様性破壊と人権侵害を招く行為を即刻やめるようH.I.S.エイチアイエス澤田秀雄社長に求めたいと思います。

 

声明はこちら:

「H.I.S.のパーム油発電所の本格稼働に抗議する ~熱帯林を破壊し、気候危機を加速化させる~アクションを行いました!」

https://hutangroup.org/archives/3237

 

#HISのパーム発電に抗議します での拡散願います!

 

 

パーム油発電および森林破壊につながるバイオマス発電根絶のために引き続きの応援をよろしくお願いいたします!

ウータン・森と生活を考える会 事務局長 石崎雄一郎

〈活動のご支援いただけると大変ありがたいです〉

https://hutangroup.org/donation

https://congrant.com/project/hutangroup/2238

 

〈シェア大歓迎!ウータンSNS〉

https://www.facebook.com/hutangroup

https://twitter.com/HUTANGroupJAPAN

https://www.instagram.com/hutangroup/ 

ご支援・ご参加のお願い

会員募集

豊かな森と生活が続く未来を一緒につくっていくために、会全体を支える会員になってください(年会費4千円)

ご寄付のお願い​

時間がなくて活動には参加しにくいけれど「なにか協力したい!」という方は、ぜひご寄付をお願いします

ボランティア募集

ウータンでは、メンバーそれぞれのやりたいことや得意分野を持ち寄って和気あいあいと活動しています。お気軽にお問合せください

【SNSシェア歓迎!】本日〈声明〉H.I.S.のパーム油発電所の本格稼働に抗議する ~熱帯林を破壊し、気候危機を加速化させる~アクションを行いました!

【SNSシェア歓迎!】本日〈声明〉H.I.S.のパーム油発電所の本格稼働に抗議する ~熱帯林を破壊し、気候危機を加速化させる~アクションを行いました!

 

本日12月22日、ウータン・森と生活を考える会では、【声明】H.I.S.のパーム油発電所の本格稼働に抗議する ~熱帯林を破壊し、気候危機を加速化させる~に賛同し、H.I.S.大阪ハワイ支店前にてアクションを行いました。

 

声明はこちら → https://www.foejapan.org/forest/biofuel/201222.html

 

東京では、呼びかけ団体のFoE Japanの仲間たちが、

仙台では、Fridays  For Future の若者たちも、頑張ってくれました!!

 

みなさまも

#HISのパーム発電に抗議します

#protestagainstHISpalmpowerplant

のハッシュタグで拡散してください!

 

それぞれSNSで発信しておりますので、以下からシェアしていただき、今後の情報を受け取っていただくためにフォローしていただければ幸いです。

 

【ウータン・森と生活を考える会】

https://www.facebook.com/hutangroup

https://twitter.com/HUTANGroupJAPAN

https://www.instagram.com/hutangroup/ 

 

【FoE Japan】

https://www.facebook.com/FoEJapan

https://twitter.com/FoEJapan

https://www.instagram.com/foejapan/ 

 

【Fridays For Future Sendai】

https://www.facebook.com/fffsendai/

https://twitter.com/fffsendai

https://www.instagram.com/fridaysforfuturesendai/  

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2020年12月22日

 

声明:H.I.S.のパーム油発電所の本格稼働に抗議する

~熱帯林を破壊し、気候危機を加速化させる~

 

旅行大手エイチ・アイ・エス(H.I.S.)が、宮城県角田市でパーム油火力発電所(41MW)建設を進めてきており、近日中にも本格稼働かとみられています[1]。

 

本事業は年間7万トンものパーム油をマレーシアまたはインドネシアから輸入し、それを燃やす事業です。パーム油生産のためのアブラヤシ農園の拡大は、東南アジアにおける熱帯林破壊の最大要因とも指摘されてきました。インドネシアとマレーシアでは過去20年間に約350万haもの熱帯林がアブラヤシ・プランテーションに転換されました[2]。多様な樹種から構成される熱帯林が一度伐採され、単一のアブラヤシが植えられる農園になると、もともと熱帯林に生息していたオランウータンやゾウなどの野生生物が生息できなくなり、生物多様性が失われます。また、熱帯林は、大量の炭素を蓄えています。地上の炭素の3割を貯留するともいわれる泥炭地にプランテーションが造成されてしまうこともあります。また、パーム油の製造過程では農薬や化学肥料を多用、搾油工場での加工や廃液処理など多くの行程で温室効果ガスが排出されます。このため、パーム油を燃料とする発電は、化石燃料の火力発電所以上の二酸化炭素を排出し、気候変動を加速化させます。

 

私たちは以前から、たびたびH.I.S.に対して申し入れを行い、本事業を中止するように求めてきました。また、世界各国から集めた20万筆以上の反対署名を提出しました。しかし、残念ながら、H.I.S.は私たちとの面会を拒否し、このような反対の声に耳を傾けようとしませんでした。

 

H.I.S.は、発電所が燃やすのはRSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)で認証されたパーム油であることを、ウェブサイトなどで説明してきました[3]。私たちは、たとえRSPOの認証油であったとしても、耕作可能な農地に限界がある以上、エネルギー用途に大量のパーム油を使うことそのものが問題であると指摘し続けてきました。なお、RSPOの認証油は流通量に限界があり、従来の食品などの用途ですら調達はたいへん困難であるのが現状です[4]。発電のために燃やすこと自体、大きな問題をはらんでいます。

 

この事業はFIT(固定価格買取制度)により、私たちの電気料金によって促進されています。「環境負荷の低減」を目的に掲げたFIT制度のもとで、このように森林破壊を伴うリスクが高く、ライフサイクルにわたっての温室効果ガスの排出が高い事業が支援されることは大きな問題であり、私たちとしても制度の改善を求めているところです。一方で、制度に便乗して、問題を認識しながらも、事業を進めるH.I.S.の姿勢は厳しく問われるべきでしょう。

 

私たちは、H.I.S.が、熱帯林破壊や気候危機の加速を懸念する世界中からの声に耳を傾けることなく、かたくなにこの事業を進めていることに強く抗議し、あらためて事業の中止を求めます。

国際環境NGO FoE Japan

Fridays For Future Sendai

ウータン・森と生活を考える会

熱帯林行動ネットワーク(JATAN)

国際環境NGO 350.org Japan

気候ネットワーク

環境エネルギー政策研究所(ISEP)

「環境・持続社会」研究センター(JACSES)

WALHI National Executive

熱帯林行動ネットワーク(JATAN)

仙台港の石炭火力発電所建設問題を考える会

プランテーション・ウォッチ

マイティ・アース

舞鶴西地区の環境を考える会

群馬県邑楽町にパーム油発電所建設を反対する会

三恵バイオマス発電所公害被害者の会

石巻須江地区の火力発電の建設中止・撤回を求める、環境を守る住民の会

NPOきらきら発電・市民共同発電所 理事長 水戸部秀利

NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク理事長 泊みゆき

 

連絡先:国際環境NGO FoE Japan

〒173-0037 東京都板橋区小茂根1-21-9

TEL: 03-6909-5983 E-mail: info@foejapan.org

 

[1]本日、施工業者の東芝プラントシステム株式会社から、事業実施会社のH.I.S.スーパー電力が引き渡しを受け、その後本格稼働とみられる。

[2]3.5 million ha of Indonesian and Malaysian forest converted for palm oil in 20 years

3.5 million ha of Indonesian and Malaysian forest converted for palm oil in 20 years

[3]事業会社であるH.I.S.スーパー電力のウェブサイトの中で、「持続可能性の基準に適合したRSPOのセグリゲーション(SG)方式の認証油のみを使用します」としている。https://www.his-power.jp/

しかし、「使用燃料における固有識別番号はこちら」とされているリンク先の表はブランクのままとなっており、果たして実際にRSPOの認証油を使っているのかどうかには疑問が残る(2020年12月19日参照)。

[4]「認証パーム油100%」の裏側 日本勢、苦渋の混合品(日経新聞2020年12月1日付)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66812100Q0A131C2TJ3000

ご支援・ご参加のお願い

会員募集

豊かな森と生活が続く未来を一緒につくっていくために、会全体を支える会員になってください(年会費4千円)

ご寄付のお願い​

時間がなくて活動には参加しにくいけれど「なにか協力したい!」という方は、ぜひご寄付をお願いします

ボランティア募集

ウータンでは、メンバーそれぞれのやりたいことや得意分野を持ち寄って和気あいあいと活動しています。お気軽にお問合せください

(1/17)報告会&交流会「村人主体“オランウータンの棲める”在来種の森づくり」

ウータン報告会&交流会「村人主体“オランウータンの棲める”在来種の森づくり」

ウータンでは、ボルネオ島(インドネシア)のタンジュン・プティン国立公園内外にて、森林火災跡などの劣化地の生態系回復を目的とした在来種の植林と、森林破壊を伴わない産業としてのエコツアーを実施してきました。
今年は新型コロナウィルスの影響でエコツアーは開催できませんでしたが、活動報告会で現地の村の人とつないで直接話せる貴重な機会です。ぜひご参加を!
大阪の会場とオンラインの両方で開催しますので、お好きな方でご参加ください。

【概要】

○ 日時:1月17日(日)14:00~16:00
○ 会場:オンライン(Zoom)、または
ルマ・ボルネオ (大阪府大阪市都島区都島本通3-8-10)
*アクセス:
大阪メトロ谷町線 都島駅 徒歩3分/大阪環状線 桜ノ宮駅 徒歩9分 
谷町線 都島駅 ①番出口をでたあと、 オコメノカミサマというラーメン屋さんの方へ出てまっすぐ進み、炉ばた焼き屋さんの角を左折。
 
○ 参加費:無料
 
○ 定員: 会場12人、オンライン配信100人 (先着順となります)
 
○ お申込み:下記ボタンからフォームにアクセスしてお申込みください。
▼本活動の中間報告はこちら
▼本活動の前年度の報告はこちら(報告会のプレゼン資料です。前半は音声はありません)
主催:ウータン・森と生活を考える会
助成:積水ハウスマッチングプログラム