12/10『森の守り人~バスキの場合~』映画上映&ボルネオ島訪問の報告会

■□————————————-
12/10(日)14:00~17:00
『森の守り人~バスキの場合~』映画上映&ボルネオ島訪問の報告会
————————————-□■

ウータン制作の『森の守り人~バスキの場合~』を上映します。
ボルネオ島の森林破壊・再生の最前線で働くNGOスタッフたちの言葉が刺さります。
まだご覧になったことのない方はぜひ!
合わせて、今年8月に活動地を訪問したメンバーより活動についての報告および質疑応答の時間もあります。

◆日時: 12月10日(日)14:00~17:00

*終了後に会場内で懇親会あり(プラントベース・メニューあり)

◆場所:ルマ・ボルネオ (大阪市都島区都島本通3丁目8-10)
   またはオンライン(参加用zoomリンクは後日お送りします)

◆定員:会場15人、オンライン100人*会場へのアクセス:大阪メトロ谷町線の都島駅から徒歩3分、またはJR桜宮駅から徒歩9分
*道案内:谷町線 都島駅 ①番出口をでます。オコメノカミサマというラーメン屋さんの方へ出てまっすぐ進み、炉ばた焼き屋さんの角を左折。◆参加費:無料(寄付歓迎)◆お申込み:

▼下記のフォームへ記入
https://forms.gle/XoReX6gCxCJ2Qb7e7

または
contact-hutan@hutangroup.orgまで
①お名前、②連絡先、③参加方法、④懇親会参加の有無をお知らせください。*フォームでのお申込み後、Google Formより自動的に回答のコピーが送られます。そちらをもって受付の確認といたします。
メールアドレスのエラーで参加用zoomリンクをお届けできていない事例がありますので、お申し込みの際はメールアドレスに間違いがないかご確認お願いいたします。

回答のコピーが届かない場合は、お手数ですが【contact-hutan@hutangroup.org】までご連絡ください。+++++++++++++++

【映画について】
『森の守り人~バスキの場合~』
ウータン・森と生活を考える会の活動地ボルネオ島タンジュン・プティン国立公園近郊で、かつて違法伐採をしていたインドネシアの地域住民とともに、在来種による森林再生をめざして奮闘してきたローカルNGOのバスキさんを主人公にしたドキュメンタリー映画。度重なる森林火災と消火活動、子どもたちへの環境教育の様子、森への想いを語るシーンなどが緊迫感のある映像でご覧いただけます。

◆監督からのメッセージ
十年近く前になると思うが、ウータン事務局長の石崎さんから「バスキという人のドキュメンタリー映画を作ってもらえませんか」という相談を受けた。聞けばバスキは、インドネシア中央カリマンタンの環境NGO「FNPF」のマネージャーをしていて、とにかく魅力的な人物なのだという。僕は基本的に海外での撮影依頼を断らない。それは知らない土地の知らない人に会ってみたいからだ。こうしてバスキの映画制作が始まった。
初めてバスキに会ったのは2015年8月のスタディーツアーの時だった。長髪でガッチリした体格の青年で、キューバの革命家チェ・ゲバラが大好き。着ているTシャツの大半にはチェ・ゲバラの写真がプリントされていた。革命歌「インターナショナル」も好きで朝から大声で歌っていた。バスキにとっての森林保護活動は、言うなれば「革命」なのだと思う。彼は、多くの環境活動家のような森林減少に伴う地球温暖化の話はあまりしない。それよりもアブラヤシ農園の拡大によって土地を奪われている先住民族、貧困に苦しむ地域住民、過酷な労働を強いられている農園労働者などの苦悩に心を寄せていた。そして彼が行う植林活動は、国や企業が行う森林破壊に抗う革命のようだった。大きなプロジェクトが舞い込むと熱中して猪突猛進するタイプ。その反面、家族思いで子煩悩な側面もある。
環境問題の映画を作るのであれば、森林破壊の現状や地球温暖化の問題を映画で訴えるべきで、ゲバラ好きや子煩悩な事は関係ないのではないかと言われるかもしれないが、僕がこの映画を作る上で最も大切にしているのは、バスキがどのような人で、どのような思想の元に木を植えているのかである。それは他でもないバスキの映画だからだ。

◆中井信介監督:プロフィール
93年よりフィリピンのスラム街や米軍基地跡の写真を撮り始め、雑誌などで発表する。96年アジアウェーブ賞受賞。99年よりアジアの基地問題や環境問題をテーマにテレビ報道や映画制作に取り組む。「がんばれ!ファンセウル」国際人権教材奨励事業AWARD(2006年)。「ナナイの涙」座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル入賞(2010年)、福井映画祭審査員特別賞(2010年)。「空に溶ける大地」(2013年)「森をふたたび」(2018年)『地方の時代』映像祭奨励賞。*中井信介監督作品「森をふたたび」はこちらでご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=YCnjT536sXU

【クラウドファンディングを開始しました】ボルネオ島の野生動物 に未来を/一頭でも多くの命を救いたい

インドネシア東カリマンタン州(ボルネオ島)では、今もなお拡大するパーム油や石炭の生産のために熱帯林が皆伐され多くの野生動物が住む場所を失っています。 ウータンのパートナー団体Conservation Action Network(CAN)が運営するロンサム野生動物レスキューセンターでは、行き場を失ったり人間と衝突した動物を保護して森に返す取り組みをしています。 現在、絶滅危惧種のテナガザルやマレーグマなどのケアをしていますが、急な資金難でセンターの運営が難航しています。 ウータンとCANは、森林火災などで荒廃した土地を地域住民と一緒に再生する「人と野生動物が共存できる緑の回廊づくり」を行っていますが、野生動物たちもその貴重な森林を維持・再生する役割を担う大切な存在です。 ボルネオ島の動物や森の未来のため、レスキューセンターの運営継続にあなたの力をお貸しください!

【プレスリリース】G-Bioイニシアティブ社の石巻須江バイオマス発電事業(パーム油、ポンガミア油)住民説明会で、昨年に引き続き署名を社長に手渡しました

 2023年9月10日、石巻市で開催された株式会社G-Bioイニシアティブのバイオマス発電事業須江地区住民説明会に、昨年に引き続きウータン・森と生活を考える会事務局長の石崎が参加し、みなさまからいただいたオンライン署名「海外の環境破壊と国内外での人権侵害を引き起こす石巻市須江地区でのバイオマス発電をやめてください!」9280筆の署名(昨年からさらに増えました)を柳沼紀之代表取締役社長に手渡しました。提出の際には、#パーム油発電 からの悪臭・騒音被害に苦しんでいた京都府福知山市土師新町の住民を代表されていた三谷さんのコメントと共に、「問題が起こってからでは遅いこと」、「石巻のみなさんに全国から応援の声が届いていること」を紹介しました。石巻の住民の方々からは暖かい拍手をいただきました。

 住民説明会は昨年同様に、この問題を憂慮するたくさんの住民の方が集まりました。発電時の悪臭・騒音などの公害被害、大型トラックがたくさん通る交通の心配などは、説明によって一切払拭されず、たくさんの質問と心配の声が寄せられました。「なぜ終の住処と決めたこの場所で、ずっと心配し続けなくてはならないのか」「会社の存続というが、私たちはずっとここに暮らしている。住民が反対しているのになぜ会社の利益が優先されなければならないのか」「私たちが求めるのはこの事業が無くなることだけだ」といった悲痛な訴えも聞かれました。

 G-bio社は、昨年の住民説明会で「絶対にパーム油は使わない」と明言したにも関わらず、今年6月に経済産業省の業務改善命令を受け、「本当はポンガミア油を使いたいが、経済産業省から言われたのでしかたなくパーム油を使うと言わなければならなくなった」と、使用する燃料を明言できずに説明が二転三転し、およそ説明会の体をなしていない状況でした。

 これまでの経済産業省の議論を見る限り、副産物とは言えないポンガミア油がFIT制度で認定される可能性はほぼありません。また、パーム油は採算ラインを超えて価格が高止まりして、日本では一件も稼働していない状況が続いています。よって、バイオマス液体燃料発電事業は、現実的に成り立たない状況なのです(朝日新聞「パーム油発電、全国で停止中 「話にならない」と各社が嘆く理由」)。

 G-bio社は、いたずらに住民の不安を招くばかりの状況を続けるのではなく、事業を白紙撤回すべきです。また、このような態度を表明し続ける事業者に、私たちがし払う電気料金によって運用されるFIT制度による売電を認めていいのでしょうか?FIT制度を運用する経済産業省は、本件のFIT認定を即刻取り消すべきでしょう。

 私たちは引き続き、G-Bio社に対してバイオマス発電事業をやめるように求めていきます。また、海外の森林を破壊し、莫大な温室効果ガスを排出するパーム油発電や木質バイオマス発電などが無くなるように活動を続けていきます。当会が協力するセミナーなどでも輸入バイオマス発電反対に関する発信を続けて参りますので、引き続き、ご注目と応援のほどよろしくお願いいたします!

田川市の住民が反対する南国殖産株式会社の木質バイオマス発電事業から「投資撤退」を求める要請書を、金融機関と株主に送付しました!

「南国殖産株式会社」グループの「田川バイオマスエネルギー株式会社」は、福岡県田川市糒(ほしい)地区において、固定価格買取制度(FIT)の売電による木質バイオマス発電事業を展開しています。当会は、各種公開資料等から南国殖産株式会社グループの融資銀行と想定できる金融機関に対して、下記理由により田川バイオマスエネルギー及び南国殖産に対するESGエンゲージメント(環境・社会・企業統治に配慮するよう対話と働きかけを行うこと)の強化を要請し、改善が見られない場合は投融資の見直し(ダイベストメント)を行うことを2023年8月4日付けで要請し、8月25日までに返答を求めました。

理由1:バイオマス発電所からの悪臭と騒音の被害、景観の破壊が懸念される

近年、木質バイオマス発電所での事故が頻発しており、千葉県袖ヶ浦市の「袖ケ浦バイオマス発電所」は、2023年1月から4ヶ月にわたり火災が発生、鳥取県米子市の「米子バイオマス発電所」では、住民から夜間の騒音への苦情が寄せられ、発電所を運営する会社が実施する周辺の住宅の防音対策について、立地を仲介した米子市も必要な費用の半額を負担することになりました。

田川バイオマスエネルギーの発電所は、のどかな美しい田園風景の真ん中に位置し、周りには住宅や病院、福祉施設、学校や駅、交通量も多いため、景観の破壊と、重大な公害被害が懸念されます。田川市は林業のない地域であり、燃料の木質チップを遠方から毎日運送する1日10台以上もの大型トラックが排出するNOx、SO2、ばいじん等排気ガスからの被害やCO2等の温室効果ガス排出が懸念されます。発電所は、河川そばの低い位置に建設されており、ハザードマップでは洪水時浸水箇所に指定されており、 燃料保管庫の浸水による自然発火や、オイル流出など豪雨災害の二次災害に発展する恐れが否めません。

京都府福知山市では、2017年に稼働したパーム油を利用したバイオマス発電所からの悪臭と騒音による被害を訴える住民が続出し、2020年7月には住民から公害調停が申し立てられ、12月に発電所は廃止されました。

理由2:適切な行政手続きがなされずに、反対の声をあげている住民を無視して工事が進められている

南国殖産株式会社が2020年3月に九州経済産業局に提出した発電所の申請書では、令和元年11月に近隣住民説明会を開き、地域住民に丁寧に説明し理解を得られたと記されていたが、実際には田川市内の日本料理店に関係する3人の区長らを招いた宴会であったことがニュースサイトで報じられました。

発電所に近い星美台地区では、全245世帯のうち203世帯635人が建設反対に署名、糒地区の住民有志も約260人分の署名を集め、2022年3月田川市に両方の署名を提示したと朝日新聞が報じました。

南国殖産は、計8回近隣住民説明会を開催したと主張していますが、工事着工後に開催したため、どの回も紛糾したまま事業説明には至っていません。また、その後も九州経済産業局や田川市が住民への説明会を開催するよう指導しておりますが、指導を無視したまま、近隣住民や、近隣農業者への説明会の開催も未だに行われていません。

FIT制度を運用する経済産業省資源エネルギー庁は、事業計画策定ガイドライン(バイオマス発電)に、「事業計画作成の初期段階から地域住民と適切なコミュニケーションを図るとともに、地域住民に十分配慮して事業を実施するように努めること」と記載、これに違反していると考えられます。

近隣住民や近隣農業者を無視したまま建設工事を強行しているため、 発電所のそばでは1年間に渡り、毎回約30名によるスタンディングデモが続いています。

理由3:森林破壊と大量の温室効果ガス排出が懸念される

田川バイオマスエネルギーは1,999kWの発電所で、同規模の信州ウッドパワーは約3万トンの原木を使用するとしています。大量の木材を生産するために、環境や生態系への負荷や、コストの上昇を招いて林業関係の企業を圧迫するなど負の影響が懸念されます。

また、木質バイオマス発電は、バイオマス燃料が燃える際に温室効果ガス(GHG)が即時に排出され、専門家の試算では排出係数は石炭火力発電を上回ります。吸収には相当な年月がかかりますし、再植林がなされずに放置されるケースも多くみられます。バイオマス発電は「カーボンニュートラルではない」ために気候変動への大きな脅威となります。

長野県塩尻市の信州F・パワープロジェクトや兵庫県朝来市の朝来バイオマス発電所を始め、森林豊かな地域での木材料の燃料不足から、木質バイオマス発電所の稼働停止が続出しています。環境や地域住民への人権配慮のみならず、経済的な持続性からも事業のリスクが高いと思われます。

皆様が応援していただけること

①要望書を提出した株主・金融機関に電話やメールやお手紙を送ってみる

②南国殖産に問い合わせてみる

▼南国殖産株式会社の連絡先(ホームページより
【本社】

問い合わせフォーム

〒890-0053 鹿児島市中央町18番地1

TEL:099-255-2111(本社代表)

③お知り合いの記者の方に取材・報道を呼びかけてみる

④SNSでシェアする

https://twitter.com/HUTANGroupJAPAN/status/1687478695320301568?s=20

参考メディア:

【福岡県民新聞】 前代未聞!住民説明ないまま火力発電所着工2022年8月8日 

https://www.fk-shinbun.co.jp/?p=31470

南国殖産、永山社長はご存知か?2022年9月5日 https://www.fk-shinbun.co.jp/?p=31848

南国殖産に 田川市議会がイエローカード2022年12月21日 

https://www.fk-shinbun.co.jp/?p=33233

アサデス特集 2023年5月16日 

https://www.fk-shinbun.co.jp/?p=34992

【ハンターニュース】 経済産業省がバイオマス発電絡みで公文書隠蔽|開示済きみの箇所、一転黒塗り2023年3月1日

https://news-hunter.org/?p=16492

福岡県田川市・バイオマス発電所建設計画の闇(上)|発端となった県議会質問2023年3月23日

https://news-hunter.org/?p=16797

推進派県議と事業者側代理人の親密な関係|福岡県田川市・バイオマス発電所建設計画の闇(中)2023年3月31日

https://news-hunter.org/?p=17053

「近隣住民説明会」、じつは顔合わせ宴会|福岡県田川市・バイオマス発電所建設計画の闇(下)2023年4月4日

https://news-hunter.org/?p=17241

田川市・バイオマス発電所建設計画で南国殖産に新たな「虚偽」の疑い|書きかえられた計画書  2023年5月12日

https://news-hunter.org/?p=17638

聴いて呆れる「真摯」「誠意」|田川バイオマス・南国殖産(鹿児島)の正体  2023年6月27日

https://news-hunter.org/?p=18167

【朝日新聞 筑豊版】 バイオマス発電計画に不信感、住民が反対運動 業者は「地域に還元」2022年5月20日 

https://www.asahi.com/articles/ASQ5M6VYMQ3RTGPB001.html

【西本新聞 筑豊版】 バイオマス発電所に反対、田川で70人デモ 「田園風景な破壊される」 2022年8月10日 

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/970315/

*長周新聞「バイオマス発電はエコなのか? 燃料の自然発火で大規模火災が頻発 国内外の現地で起きている問題から考える」2023年6月3日

https://www.chosyu-journal.jp/shakai/26751

木質バイオマスとパーム油火力発電所なんかいらん!

田川バイオマス発電所反対運動オンライン勉強会を開催しました 2022年5月1日

Environmental Groups Urge 20 Japanese Power Companies and 20 Financial Institutions to Reconsider Involvement in Destructive Wood Biomass Power Projects

For Immediate March 14, 2023

New analysis reveals top 20 Japanese companies for wood biomass GHG emissions and identified the 20 leading financial institutions engaged in biomass project finance


Tokyo
– On March 8, a coalition of six citizen and environmental groups,  HUTAN GroupMighty Earth, Japan Tropical Forest Action Network, Plantation Watch, Fair Finance Guide Japan, and Fridays For Future Sendai, issued a letter to 20 companies engaged in biomass power generation in Japan using imported biomass warning them of climate and forest impacts from wood biomass and urging them to rethink their projects. These companies had large-scale biomass power plants with a capacity of 50 MW or greater certified under the FIT (Feed-In Tariff) renewable energy incentive system. The groups also sent 
20 financial institutions that provide project finance for wood biomass a letter of request for engagement with project developers and a request to reconsider investments and loans for such projects.

Wood Biomass Power Plants Emit Large Amounts of GHGs and are not Carbon Neutral

Although there are claims that woody biomass power generation is carbon neutral because trees absorb CO2 from the atmosphere as they grow, greenhouse gas (GHG) emissions are immediately released when biomass is burned, and its emission factor is higher than that of coal-fired power generation.[1] In addition, many researchers report that cutting down and burning trees exacerbates global warming for decades or centuries, as it takes growing trees many years to reabsorb the emitted GHGs.[2] There is also the risk that if reforestation does not occur after logging, the natural environment will not recover and there will be no carbon sequestration.

Wood Pellet and Chip Production is Linked to Forest and Ecosystem Destruction in N. America and S. Asia with Negative Impacts on Local Communities

In 2022, representatives of the above organizations visited sites producing wood pellets in the United States and British Columbia, Canada and confirmed primary and old-growth natural forests are being cut down to produce biomass fuel[3][3-2[3-3 (see the attached summary, “Overview of Pellet Production Sites”).

Biomass Power Fails to Contribute to Japan’s Energy Security; Risks of Business Failure are Increasing; Further burden on Energy Consumers Should be Reduced

We recently calculated the COemissions of Japanese biomass power plants, including emissions from combustion, certified under the FIT system with a capacity of 50 MW or more. Kansai Electric Power Company (KEPCO) was the top biomass power producer, with a total capacity of approximately 250 MW from its three power plants, and its COemissions were 2.74 million tons. Following them in the ranking were Osaka Gas, Tokyo Gas, Chubu Electric Power, Mitsubishi Corporation, Kyushu Electric Power, Renova, Sumitomo Corporation, and Japan Petroleum Exploration Co. (see figure 1).

The top financial institution providing project finance for biomass power generation is Sumitomo Mitsui Financial Group (SMFG), which has financed eight power plants totaling approximately 730 MW and emits approximately 8 million tons of CO2 annually. SMFG was followed by Japanese megabanks (public and private), regional banks, and life insurance companies, including Mizuho, Sumitomo Mitsui Trust, Mitsubishi UFJ, Yamaguchi Bank, Iyogin, Resona, Daishi Hokuriku Bank, Bank of Yokohama Concordia, and Nippon Life Insurance (see figure 2).

In the request letter we sent, we detailed the above-mentioned issues and asked the power generation companies, “Do you count emissions from combustion in your GHG protocol and SBTi reporting?”, “How do you ensure traceability when procuring fuel?”, and “Will you reconsider your business if you identify problems?” For the financial institutions, we asked “Do you plan to develop a policy regarding wood biomass power generation projects?”, “How will you engage with power generators you invest in?”, etc. We have requested responses by March 24 (see the attached factsheet, “Calculation Method for CO2 Emissions from Woody Biomass Combustion”).

The recent depreciation of Japanese yen and high transportation costs have driven up the cost of procuring biomass fuel. In September 2022, HIS Super Power, which was engaged in palm oil power generation, became insolvent and gave up their business. In Vietnam, the largest producing country of wood pellets, its largest exporter An Viet Phat Energy, was found to have committed certification fraud and was suspended from the FSC certification system,[4] which Japan uses to demonstrate legality under the Feed-In Tariffsystem. Many wood-burning biomass power plants are not yet operational, and their projects can be reconsidered. We will continue our dialogue with power generation companies and financial institutions.

Figure 1: Top 20 Biomass Power Generators Using Imported Fuel

(in order of total greenhouse gas emissions)

 Rank Company Name  Power Plant Name  Total capacity (MW) *Prorated by multiplying the total generating capacity of the power plant by the capitalization ratio.
Total greenhouse gas emissions (tons) 
*Emission factor 1.56 (t- CO2/kWh) (*1)Calculated at 80% operating rate
  1 Kansai Electric Power Co. Fukushima Iwaki Biomass Power Plant, Kanda Power Plant, Aioi Power Plant 251MW 2,744,052
   2    Osaka Gas Gobo Biomass Power Plant, Tokushima Tsuda Biomass Power Plant, Sodegaura Biomass Power Plant, Hyuga Biomass Power Plant, Aichi Tahara Biomass Power Plant,Hirohata Biomass Power Plant 212.988MW 2,328,487
    3     Tokyo Gas Fushiki Manyo Wharf Biomass Power Plant, Sendai Port Biomass Power Plant, Ishinomaki Hibarino Biomass Power Plant, Ichihara Hachiman Wharf Biomass Power Plant, Sakaide Biomass PowerPlant 191.233MW 2,090,651
    4    Chubu Electric Power Co. Suzukawa Energy Center, Yonago Biomass Power Plant, Tahara Biomass Power Plant, Miyazu Biomass Power Plant, Fukuyama Biomass Power Plant, Omaezaki Port Biomass Power Plant, YashiroBiomass Power Plant 174.42MW 1,906,843
  5  Mitsubishi Corporation Aioi Power Plant, Suzukawa Energy Center, Yonago Biomass Power Plant 155.85MW 1,703,827
    6    Kyushu Electric Power Co. Fukushima Iwaki Biomass Power Plant, Kanda Biomass Power Plant, Shimonoseki Biomass Power Plant, Buzen Biomass Power Plant, Ishikari Biomass Power Project, Hirohata Biomass Power Plant, Tahara Green Biomass PowerPlant 132.82MW 1,452,052
   7    Renova Kanda Biomass Power Plant, Omaezaki Port Biomass Power Plant, Mori no Miyako Biomass Power Plant, Ishinomaki Hibarino Biomass Power Plant, TokushimaTsuda Biomass Power Plant 120.657MW 1,319,080
  8  Sumitomo Corporation  Sendai Port Biomass Power Plant, Sakata Biomass Power Plant 100.4MW 1,097,621
  9  oil exploration Tahara Biomass Power Plant, Ozu Biomass Power Plant, Chofu Biomass Power Plant 67.355MW 736,357
  10   EREX  Buzen Biomass Power Plant, Sakaide Biomass Power Plant 59.218MW 647,400
  11  Marubeni Corporation  Aichi Tahara Biomass Power Plant, Miyazu Biomass Power Plant 53.106MW 580,580
  12   Able  Fukushima Iwaki Biomass Power Plant 50.4MW 550,997
  13  ITOCHUCorporation Tahara Biomass Power Plant, Hyuga Biomass Power Plant, Tahara Green Biomass PowerPlant 48.7MW 532,412
  14 Green Holdings LP Aichi Tahara Biomass Power Generation LLC, Gobo Biomass Power Plant 45.606MW 498,587
  15 JFEHoldings, Inc.   Tahara Biomass Power Plant 44.8MW 489,775
  16  Sumitomo Forestry Kanda Biomass Power Plant, Mori no Miyako Biomass Power Plant 41.993MW 459,088
  17  Toho Gas Co.  Tahara Biomass Power Plant, Yatsushiro Biomass Power Plant 38.95MW 425,820
  18 Shikoku ElectricPower  Sakaide Biomass Power Plant, Ozu Biomass Power Plant 31MW 338,907
  19 United Planning Corporation Mori no Miyako Biomass Power Plant, Ishinomaki Hibarino Biomass Power Plant 29.98MW 327,756
  20 Hokuriku Electric Power Co.   Sendai Port Biomass Power Plant 28MW 306,109

Figure 2: Biomass power generation capacity and its CO2 emissions by financial institutions 

*Only plants with a capacity of 50 MW or more are counted. 

*1) Total generation capacity of power plants in which each financial institution is involved.

*2) Total emissions from power plants in which each financial institution is involved.

 Name of Financial Institution /
Name of Power Plant
Number of powerplants  Power generation capacity (MW)*1 CO2 emissions (tons)*2Power generation capacity * 1.56 (kg-CO2/kWh), assumed operation of 7000 hours
 Sumitomo Mitsui Financial Group 8 738.4MW 8,063,328
 Mizuho Financial Group 6 711.95MW 7,774,494
 Sumitomo Mitsui Trust Group 10 563.13MW 6,149,380
 Mitsubishi UFJ Financial Group 5 429.45MW 4,689,594
 Yamaguchi Financial Group 5 354.33MW 3,869,284
 Iyogin Holdings, Inc. 5 349.9MW 3,820,908
Resona Holdings, Inc. 3 289.95MW 3,166,254
Daishi Hokuetsu Financial Group 5 276.5MW 3,019,380
The Bank of Yokohama ConcordiaFinancial Group  4  276.4MW  3,018,288
Nippon Life Insurance Company 4 274.95MW 3,002,454
The Shoko Chukin Bank 4 274.85MW 3,001,362
Development Bank of Japan 3 261.98MW 2,860,822
Central Bank Financial Group 4 254.5MW 2,779,140
Chiba Bank 4 249.95MW 2,729,454
Tottori Bank 3 241.5MW 2,637,180
Tomoni Holdings Co. 2 200MW 2,184,000
Asahi Mutual Life Insurance 3 199.9MW 2,182,908
SBI Holdings, Inc. 3 179.45MW 1,959,594
Mebuki Financial Group 3 156MW 1,703,520
Fukuoka Financial Group 2 149.95MW 1,637,454

For more information (English or Japanese): Ishizaki, HUTAN Group. Email: contact-hutan@hutangroup.org


[1] Manabu Utagawa. “CO2 Emissions from Biomass Power Generation,”(National Institute of Advanced Industrial Science and Technology., p.6 https://www.gef.or.jp/wp- content/uploads/2022/12/bbd4731754105f73e348ee35cca7119c.pdf  

[2] See Global Environmental Forum (Japanese): “Imported Woody Biomass Worse than Coal – The Importance of Carbon Sequestration through Forest Conservation.”

[3] See the seminars hosted by Global Environmental Forum (Japanese): “Visit Report – Forestry and Wood Pellet Production in British Columbia, Canada”, “The Impact of Wood Pellet Production on Forest Ecosystem in the South East U.S.”, “Visit Report – Wood Pellet Production in the U.S.

[4] https://www.argusmedia.com/es/news/2386288-fsc-suspends-vietnamese-wood-pellet-producer-avp?amp=1

and https://toyokeizai.net/articles/-/633934

Earth Day みんなつながってる環境イベント大阪2023 〜パーム油・熱帯林と私たちが食べている物の密接な関係〜アースデイの日にみんなで一緒に考えませんか?

世界有数の生物多様性の宝庫である熱帯林。
私たちの身近な消費生活が豊かな森を破壊することにつながっているかもしれません…

環境問題に関心がある、自分ができることを考えたい、仲間を集めてこんなことをやってみたい、パーム油・カップヌードルの現状をどうにかしたい…

ドキュメンタリー映画やワークショップを通して、身近な食べ物から、海外の環境問題について私たちにできることを一緒に考えましょう!

【日時】
2023年4月22日(土)9:00〜21:00
(オープンイベントです。映画の時間を除いて、ワークショップなども計画していますが、基本的にはインフォーマルな学びの空間、質問や意見などの交換の場所を提供します。):

映画上映①10:00〜 ②14:00〜 ③18:00〜
*映画の時間の合間にワークショップなどインフォーマルな学びの空間、質問や意見などの交換の場所を提供します。
*ヴィーガンのお菓子などエシカルな商品もご用意する予定です。

【上映作品】
「グリーン・ライ〜エコの嘘〜」(97分、2018年、ヴェルナー・ブーテ監督)https://www.cinemo.info/82m
スーパーで見かける「環境に優しい」商品。商品を買うと世界を救えるは本当?確かめるため監督自身が世界一周調査の旅へ出る。「環境に優しい」「サステナブル」耳触りの良い言葉の裏側に隠された残酷な真実に迫るドキュメンタリー。
解説:https://unitedpeople.jp/greenlie/exp

【場所】
ルマ・ボルネオ(https://nobuo5002.wixsite.com/ruma2
大阪府都島区都島本通3-8-10 2F

アクセス:大阪メトロ谷町線の都島駅から徒歩3分、またはJR桜宮駅から徒歩9分
*道案内:谷町線 都島駅 ①番出口をでます。オコメノカミサマというラーメン屋さんの方へ出てまっすぐ進み、炉ばた焼き屋さんの角を左折。

【対象】
環境に関心のある全ての人々。
「行動したいけどまだよくわからない」「環境問題に取り組む仲間が欲しい」というユースの方も大歓迎です!

【申込フォーム】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdc3oFtQaLjSlRGEaUQt4ssiYd_Xw9Bgm6xvqU63g-m205EZw/viewform?fbclid=IwAR0Flo4L-FuVWiqmtFxPqAnLfP-7AeujTd_qYFM6nBsllefBbtJt0909urQ

【参加費】
基本的にありませんが、可能でしたら、500円のドネーション・カンパをいただけるとありがたいです。余裕のある方はそれ以上、余裕のない方はできる時で結構です。

また、カンパの代わりとして以下の行動も歓迎です!
・今日見たこと、経験したこと、聞いたことを友達、家族、知り合いなどに話す
・今日の感想をソーシャルメディアでシェアする
・RANの署名にサインをする
・署名したことを友達などに話す
・RANのサイト、YouTubeをみて勉強する
・RANのTwitterをフォローする
・RANやウータンのイベントに参加する
・ウータンのTwitterをフォローする
・ハッシュタグをつけてSNS投稿する #日清食品 #パームオイル #カップヌードル #森林破壊 #インドネシアの自然 #人権侵害 #野生動物 #安藤さん #doitnow #cupnoodles #nissin
・ウータンのサイト、YouTubeをみて勉強する
・ウータンの会員になる
・ウータンに寄付する
・RANやウータンの活動に参加する
・アメリカのRANのサイトで英語やインドネシア語を勉強する(日本語と英語、インドネシア語のレポートもたくさんあります)
・自分が学んだこと、気づきをみんなに言う、ソーシャルメディアでシェアする
・何かを買う時、それに何が入っているかチェックする。パーム油・植物油の入ったものならば、インドネシアなどの熱帯雨林、地元民、動物たちの犠牲によって成り立っている可能性があると理解する。

☆★署名に参加することもできます!★☆

日清食品さん、2030年では遅すぎます。 問題のあるパーム油は今すぐストップ! 地球と未来のために、DO IT NOW!

【主催】
Rainforest Action Network
https://japan.ran.org/

レインフォレスト・アクションネットワーク(RAN)は、米国のサンフランシスコに本部を持つ環境NGOです。1985年の設立以来、環境に配慮した消費行動を通じて、森林保護、先住民族や地域住民の権利擁護、環境保護活動をさまざまな角度から行っています。日本支部では2005年より活動を行っています。

ウータン・森と生活を考える会
https://hutangroup.org/

ウータン・森と生活を考える会は、「森を守りたい」と願う熱い心を持った人々が集まった市民団体です。オランウータン、テングザル、サイチョウ、昆虫、植物、菌類、微生物…多くの命がつながりあって、何万年もの時をかけて作られた生物多様性の宝庫であり、先住民にとっても、私たちにとっても、生きる糧を与えてくれるボルネオ島の自然豊かな熱帯林。一度絶滅すると二度と戻ることのない種が多くいる生態系の減少を食い止める活動、国内外のNGOや現地の村人とともに保全・再生する活動、原因となるパーム油などの大規模開発による熱帯林破壊を日本の消費者に伝える活動を、30年以上、市民の力で進めてきました。

輸入木質バイオマス発電事業を行う20社及びプロジェクトファイナンスを行う金融機関20行のCO2排出量を計算し、事業の見直しを求める要請書を送付しました

ウータン・森と生活を考える会プランテーション・ウォッチMighty Earth熱帯林行動ネットワークFair Finance Guide JapanFridays For Future Sendaiの6市民団体/環境NGOは、3月8日に、輸入木質バイオマス発電を行う事業者20社(FIT制度で認定済みで、50,000kW以上を合計した容量順)に対して事業の見直しを求める要請書を、プロジェクトファイナンスを行う金融機関20行に対してエンゲージメントの実施及び投融資の見直しを求める要請書を送付しました。

木質バイオマス発電は、「木が成長する過程で大気中のCO2を吸収するのでカーボンニュートラルである」との主張がありますが、バイオマス燃料が燃える際に温室効果ガス(GHG)が即時に排出され、排出係数は石炭火力発電を上回ります【解説資料】 バイオマス発電のCO2排出量 )。

また、多くの研究者が「樹木を伐採し燃やすことで数十年~数世紀にわたり温暖化を悪化させる」と報告するなど、吸収には相当な年月がかかります石炭より悪い輸入木質バイオマス~森林保全による炭素固定の重要性 )。伐採後に適切な再植林が行われない場合、自然が回復せずにそもそも吸収されないという意見もあります。実際に私たちは2022年にアメリカとカナダ・ブリティッシュコロンビア州の木質バイオマス燃料を生産している現場を訪れ、原生林や老齢の天然林が燃料生産のために切られている様子を確認しました(ウェビナー「木質ペレット生産の森林生態系への影響ー米国南東部の事例からー」)(オンラインセミナー「カナダ・ブリティッシュコロンビア州の林産業・木質ペレット生産現場 視察報告」)。

今回、私たちは、FIT制度で認定された50000kW以上の規模のバイオマス発電について、”燃焼を含めた”CO2排出量を算出しました。バイオマス発電を行う事業者は、トップの関西電力が3つの発電所合計容量約25万kW、CO2排出量は274万トンでした。以下、大阪ガス、東京ガス、中部電力、三菱商事、九州電力、レノバ、住友商事、石油資源開発、イーレックスなど大手電力会社、大手ガス会社、総合商社が2社、新興の再エネ企業などがランキングに入りました。


事業者別のバイオマス発電容量及びそのCO2排出量
ダウンロード

バイオマス発電のプロジェクトファイナンスを行う金融機関は、トップの三井住友フィナンシャルグループが8つの発電所合計約73万kWに融資しており、CO2排出量は約800万トンに達します。以下、みずほ、三井住友トラスト、三菱UFJ、山口銀、いよぎん、りそな、第四北陸銀、横浜銀行コンコルディア、日本生命などメガバンク(公的・民間)、地銀、生保などがランキングに入りました。

今回送付した要請書では上記の問題を指摘した上で、発電事業者に対して「GHGプロトコル、SBTiで燃焼の排出をカウントするのか?」「燃料調達時のトレーサビリティをどう確保するか?」「問題があると認識した場合に事業の見直しを行うのか?」、金融機関に対して「木質バイオマス発電事業に関するポリシーを策定する予定はあるのか?」「発電事業者にどのようにエンゲージメントするか?」等を質問し3月24日までの返答を求めました。

【解説資料】GHGプロトコルでの排出算定方法 Fact Sheet

近年の円安や輸送コスト高によって、バイオマス燃料の調達費用は高騰しています。2022年9月にはパーム油発電事業を行っていたHISスーパー電力が債務超過に陥り、事業を手放しました。木質ペレットの最大生産国ベトナムでは、輸出事業最大手のAn Viet Phat Energy社が認証詐欺を行っていたことが判明し、FIT制度における合法性を担保していたFSC認証制度から排除されました (その後に新しい記事「東洋経済オンライン:バイオマス燃料の認証偽装、エネ庁が本格調査へ 独自取材で判明した「納入先の発電所」実名が6/26公開)

木質バイオマス発電所の多くは未稼働であり、事業の見直しは可能です。引き続き、発電事業者や金融機関と対話を続けていきます。

本件のお問い合わせ先:

contact-hutan@hutangroup.org

050-5876-7925

(ウータン・森と生活を考える会 担当:石崎)

【プレスリリース】「バイオマス発電はカーボンニュートラルではなく、燃焼時にCO₂が排出される」ことを、資源エネルギー庁「FIT/FIP制度におけるバイオマス燃料のライフサイクルGHG排出量の規定値」に明記すべき

ウータン・森と生活を考える会は、2023年1月23日に、経済産業省資源エネルギー庁新エネルギー課のパブリック・コメント「FIT/FIP制度におけるバイオマス燃料のライフサイクルGHG排出量の既定値について(案)に関する意見募集について」 (1/23 23:59 締め切り)に対し、意見提出を行いました。(注:GHGは、Greenhouse Gas=温室効果ガスの略)

パブリックコメント意見募集案の3ページ ⅴ)発電の①によれば、「バイオマス燃料の使用からの CO₂排出については 0 とみなす」とありますが、これは完全な誤りです。新エネルギー課に問い合わせたところ、「農林水産省バイオマス活用基本計画」の4ページに記載の「バイオマス燃焼は生物の成長過程で大気中のCO₂を吸収するのでカーボンニュートラル」を引用して、「バイオマス燃料はこれまでにCO₂を吸っているのでカーボンニュートラルとみなしている」と説明されました。

しかし、「今後これ以上のCO₂を出さない」というのが再生可能エネルギー促進の目的です。気候変動に関する国際的な合意であるパリ協定の目標として、気温上昇を1.5℃に留めるためには、残りのCO₂排出量を世界全体で4000億トンに抑えなければなりません(カーボン・バジェット)。そのために2030年までに排出量半減、2050年までにゼロにしなくてはならないのです。バイオマス燃料が燃える際にはCO₂が即時に排出され、その燃焼時の排出係数は、石炭火力発電の排出係数を上回ります( 国立研究開発法人国立環境研究所, “日本国温室効果ガスインベントリ報告書“(2021.4),p.82 )。また、吸収には相当な年月がかかります。バイオマスのGHG排出研究の第一人者であるプリンストン大学のティモシー・サーチンジャー博士など多くの研究者が、「樹木を伐採し燃やすことで数十年~数世紀にわたり温暖化を悪化させる」と報告しています( 参考:GEF 地球人間環境フォーラム「 気候危機を悪化させるバイオマス発電~1.5℃目標との整合性を問う~石炭より悪い輸入木質バイオマス~森林保全による炭素固定の重要性 」)。伐採後に適切な再植林が行われない場合、自然が回復せずにそもそも吸収しないという意見もあります( 参考:FoE Japan「【見解】バイオマス発電は「カーボン・ニュートラル(炭素中立)ではない」)

よって、バイオマス発電はパリ協定を達成するための手段ではなく、かえって気候変動を悪化させる「グリーン・ウォッシュ」なのです。今後、国際的に認められた GHG 排出量の算定と報告の基準である「GHGプロトコル」や企業が1.5度目標を達成するためのWWF、CDP、WRI、国連グローバル・コンパクトによる共同イニシアティブ「SBTi」は基準を厳しく改定し、バイオマス燃焼によるCO2排出量を一様にカウント・公表しなくてはならなくなる見込みです。この基準に沿って、バイオマス発電の電気を利用している際に、「使用するバイオマス発電の電気が燃焼時にCO₂が排出されること」を海外展開する日本企業も明記しなくてはならないことになります。FIT制度では、事業者が売電して得られる費用には、再エネ賦課金として私たちが支払っている電気代が使われています

ウータン・森と生活を考える会は、経済産業省資源エネルギー庁に対して、私たちの電気代を利用して、気候変動を悪化させるバイオマス発電のFIT制度による運用を即時に見直すことを要請します。

以下、当会の提出した意見です。
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000245718
(2ページ)
Ⅰ.はじめに
各バイオマス燃料のライフサイクル GHG の既定値を算出するに当たっては、以下に示 す FIT/FIP 制度におけるライフサイクル GHG 計算方法に従いつつ、EU RED2 において 活用されている既定値や、過去の WG において業界団体から示された情報等を参考とした。
→業界団体からのみ意見を聞くのは公平性に反するので、今後は積極的に呼んでNGOや学者の言うことを聞くべき。
 
② 発電所やバイオマス燃料の製造工場などの設備建設による排出は考慮しない。
→発電所やバイオマス燃料の製造工場などの設備建設を含むすべての排出を考慮すべき。
 
③ CO₂回収・隔離、 CO₂回収・代替利用(バイオマス起源の CO₂に限る)による GHG 排出が回避できる場合、排出削減として考慮することができる。
→そもそもCCSはリスクが高い。リスクの検討が済むまでは③は記載すべきではない。
 
(3ページ)
ⅴ)発電 ①バイオマス燃料の使用からの CO₂排出については 0 とみなす。
→発電時のGHG排出が計算されていない。ものを燃やしたらCO2が排出されるので、それを計上すべき。今後、吸収すると主張したいなら、何年間で何kg吸収するか細かい計算式をもとに提出すべき。吸収するのが2050年以降であれば、カーボンニュートラルに反するので、一切認めるべきではない。
 
計算は、こちらが参考にできる。
https://www.gef.or.jp/wp-content/uploads/2022/12/bbd4731754105f73e348ee35cca7119c.pdf
 
→「これまでにCO2を吸収してきた」と言うのは理由にならない。なぜなら、森林に蓄えておけばずっとCO2が閉じ込められるからである。地球温暖化による気温上昇をある一定の数値に抑えようとした場合、その数値に達するまでにあとどのくらい二酸化炭素を排出しても良いか、という「上限」を表すカーボンバジェットの考え方を取り入れるべき。パリ協定の1.5℃目標を達成するためのカーボンバジェットは残り4000億トンである。2050年までに”排出自体をゼロにする必要がある”、“2030年までに半減”することを認識すべき。FIT制度が終了する2040年代にバイオマス発電で莫大なCO₂を排出していれば国際的な非難を受けることは必至である。
 
→国際基準のGHGプロトコルやSBTiでは燃焼をカウントしている。これらの国際的な基準に合わせるべき。
 
GHGプロトコル、SBTiにおけるバイオマス燃焼の排出カウントについては、こちらが参考にできる。
https://www.gef.or.jp/wp-content/uploads/2022/12/203aa11cde68de898258c608f163f6fc.pdf
 
(7ページ)
Ⅱ.農産物の収穫に伴って生じるバイオマスのライフサイクルGHG既定値
1.既定値の算定結果
現状、FIT/FIP 制度において認められている農産物の収穫に伴って生じるバイオマスは、以下の3種類が挙げられる。
・パーム油 ・PKS ・パームトランク
 
→上記を栽培する際の泥炭地の土地転換について、莫大なGHG排出があることが記載されていない。記載すべき。
 
こちらを参考にできる:
https://www.gef.or.jp/wp-content/uploads/2022/12/bbd4731754105f73e348ee35cca7119c.pdf
 
(34ページ)
輸入木質バイオマスについては、木質チップ、木質ペレット各々の燃料について、以下 の3種類の原料種に応じて設定した。
・林地残材等
・その他の伐採木(※肥料投入の無いものに限る)
・製材残渣
 
→「林地残材等」については、カナダやアメリカで、原木が切り倒され環境破壊が報告されている。ちなみに地域住民が公害による被害を訴えており、人権問題にもつながっている。よって、「林地残材等」は省くべき。
 
こちらを参考にできる:https://www.gef.or.jp/news/event/221220_seminar_bcforestbiomass/ (カナダ)
https://www.gef.or.jp/wp-content/uploads/2022/08/Ecosustainabiogreen_Wood_Pellets_Jp.pdf (アメリカ)

学習会「国連生物多様性条約締約国会議(COP15)で何が決まり、私たちはどう行動すればいいのか?」

学習会「国連生物多様性条約締約国会議(COP15)で何が決まり、私たちはどう行動すればいいのか?」

 人間の活動によって、約100万種の生物が絶滅するおそれがあると国連が報告するなど、「生物多様性」は危機的な状況にあります。地球上の生物種の半数以上が生息する熱帯林は依然として減少を続けています。こうした中、2022年12月にカナダのモントリオールで開催された生物多様性条約締約国会議(COP15)では、ポスト「愛知目標」となる「昆明・モントリオール2030年目標」が採択されました。

 2030年までに陸と海の30%以上を保全する「30 by 30目標」、自然の損失を止めてプラスに転じる「ネイチャーポジティブ」の達成を目指すなど、野心的と言われる目標が掲げられた一方で、こうした目標達成のために先住民や地域住民の権利が損なわれたり、多国籍企業によって自然資本が私有化されてしまうのではないかといった懸念の声も聞かれています。

 今回、COP15で何が決まったのか、NGO・市民組織・先住民グループなどがどのような懸念を示しているのか、今後私たちは何に気をつけ、どのように行動することが必要なのかを、実際にCOP15に参加されたゲストを2人お招きして、環境NGOと先住民グループの側面からお話しを伺います!
 
日時:2023年2月25日(土)14:30ー17:00

*終了後、17:30頃から参加者有志の懇親会兼展覧会のイラスト作者エマさんトーク&ワークショップ「生物多様性保全に向けた魅力ある広報について」を開催します。ご関心ある方はぜひご参加ください!

場所:ルマ・ボルネオ( https://nobuo5002.wixsite.com/ruma2 大阪府都島区都島本通3-8-10。大阪メトロ谷町線都島駅、JR桜宮駅近く)
及び、オンラインzoomにて。ハイブリッドで開催します。
  
参加費:無料

定 員:会場15人、オンライン100人(申込先着順)
   
申し込み:こちらのフォームにご入力お願いしますhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfFt1vhzcMHVc__E4yiJMirvrJp8lCVte2u1VM8LjHs7Dmo_g/viewform 

(入力できない方は contact-hutan@hutangroup.org まで)

講師プロフィール:

安部真理子さん(ラムサール・ネットワーク日本理事)

ラムサール・ネットワーク日本理事。日本自然保護協会保護・教育部主任。奄美や沖縄をはじめとする日本の海の問題全般を担当している。社会人を経験後に琉球大学博士課程にてアザミサンゴの多様性に関する研究で博士号(理学)を取得。1997年に日本国内でのリーフチェック立ち上げに関わり、以来コーディネーターをつとめている。沖縄リーフチェック研究会会長、沖縄県サンゴ礁保全推進協議会理事。オーストラリア・ジェームズクック大学大学院にて理学修士号取得(海洋生物学専攻)

   
三石朱美さん(一般社団法人JELFー日本環境法律家連盟ー事務局)

名古屋在住。全国各地の環境訴訟に取り組む弁護士のネットワーク団体、JELFの事務局として活動し、2020年まで続いた米国連邦裁判所での沖縄ジュゴン訴訟にも詳しい。2010年の生物多様性条約COP10をきっかけに、世界中の先住民族や地域コミュニティの代表者との関係を深めている。
   

ウータン35周年記念「生きものイラスト展覧会」

ウータンでは、「熱帯林とつながるアクションを生み出す」ことを新たなパーパスとして打ち出しました。「海中やジャングルで実際に見た世界を描いています。作品を通じて、生きものの魅力を発信し、野生動物保護に繋げたい。絵本を出版することが目標!」(instagramより)というエマさんの作品を観ながら、楽しく熱帯林とつながり、美しい自然に想いを馳せましょう!

日時:2023年2月25日(土)13:00ー14:30、2月26日(日)10:00ー19:00

*展覧会は申込不要です。お好きな時間にご来場ください。

ご来場の方には、ボルネオ島の仲間が作った希少種リベリカ産のオーガニックコーヒー(コーヒーが飲めない方は別のオーガニックドリンク)を自家焙煎してお出しします。

(2月25日(土)17:30頃から学習会の懇親会兼エマさんトーク&ワークショップ「生物多様性保全に向けた魅力ある広報について」を開催します。トークのみ参加、オンライン参加可。トーク&懇親会の申し込みはhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfFt1vhzcMHVc__E4yiJMirvrJp8lCVte2u1VM8LjHs7Dmo_g/viewform 

場所:ルマ・ボルネオ( https://nobuo5002.wixsite.com/ruma2 大阪府都島区都島本通3-8-10。大阪メトロ谷町線都島駅、JR桜宮駅近く)

【エマさん自己紹介】

1991年新潟生まれ。新潟の田園地帯に生まれ育ったこともあり、子供のころから動植物に興味関心がありました。大学と大学院では海洋生物学を専攻し、ニザダイとウナギの研究をしていました。熱帯雨林にとても興味があり、南米アマゾンや、東南アジアの熱帯雨林を訪れました。また、ダイビングインストラクターの資格を持ち、国内外で2000本以上潜り様々な海中の世界を見てきました。これらの経験から熱帯雨林や海中で感じた自然の美しさや、生命の躍動感を表現したく、絵の制作をしています。より多くの方に、絵を通じて自然環境や野生動物の魅力を感じて頂き、興味関心をもっていただきたいという思いです。

【展示会に向けてエマさんからのメッセージ】

今回はこのような貴重な機会を頂きまして、ありがとうございます。私は絵本を通じて、小さなお子様から大人まで、より多くの方に熱帯雨林で起こっている環境問題を知っていただきたいという思いで絵本制作に取り組んでいます。私はボルネオ島をはじめとする東南アジアの島々にこれまで幾度と訪れています。そこでは様々な環境問題があり、野生動物がその犠牲になっている様を目の当たりにしてきました。これは、あってはならない犠牲です。日本にいるとその様子を知ることはなかなか難しいです。そこで、身近にある絵本を通じて、一人でも多くの方に少しでも環境問題に関心を持っていただき、「人間の生活と野生動物の関係性」をイメージしていただくきっかけになれれば幸いです。より多くの方に、正しい情報をお伝えするために、皆様のお力をお貸しください。ご意見や改善点など、ご遠慮なくご指摘いただけますと嬉しいです。よろしくお願いします。

エマさん作品一覧 → https://www.instagram.com/uzura.chan/

エマさんイラストグッズ販売→ https://oseanart.thebase.in/

主催:ウータン・森と生活を考える会

ウータンは、「わたしたちの森を壊さないで!」というボルネオ島の先住民の声を受けて活動を始め、今年設立35周年を迎えます。日本国内では、熱帯材使用削減を求める自治体キャンペーン、パーム油発電事業の見直しを求めるキャンペーンなどで一定の成果をあげました。また、インドネシアでは、地域住民/ローカルNGOとの森林再生やエコツアーを行ってきました。

*地球環境基金の助成により開催します

ウータン35周年【2/4,5 ワンワールドフェスティバルブース出展&プログラム映画上映】【2/25,26 生きもの絵本原画展覧会&学習会】

ウータンは今年設立35周年を迎えます。
これまで多くのみなさまからの支えがあり、熱帯林保護や生物多様性保全に向けた活動を続けてくることができました。熱帯林や世界の森林をめぐる生態系の危機は年々深刻さを増していますが、希望を持って世界の仲間とともに地道な活動を続けていきたいと思っています。

2023年2月前半には久しぶりの対面となるワン・ワールド・フェスティバルへの出展&映画上映会、後半には35周年記念として動物イラストレーター エマさんの素敵な生きものイラスト展覧会&学習会を開催します。お久しぶりの方も最近参加された方も、会場およびオンラインでお会いできることを楽しみにしております!

★☆★ワールド・フェスティバルでのブース・プログラム出展★☆★

ワンワールドフェスティバル https://onefes.net/

日時:
2月4日(土)、5日(日)10:00〜17:00 ブース出展にて活動紹介
*うち、2月4日(土)13:00〜15:00はプログラム出展として、中井信介監督作成の映画上映会「森の守り人〜バスキの場合〜」を上映します。

*現在、制作している新作「森の守り人~バスキの場合~」の途中段階での短編版を観て頂くラッシュ上映となります。

場所:
北区民センター、カンテレ扇町スクエア、扇町公園(大阪メトロ堺筋線「扇町」駅、JR環状線「天満」駅)

*Facebookはこちら:
https://fb.me/e/2vOFnsWDt

*中井信介監督は、東南アジアを中心に、人々の歴史・戦争・環境問題などのドキュメンタリー映画を長年撮られています。ウータンも「森をふたたび」「森の守り人〜イサムの場合〜」などの作品を作っていただきました。
森をふたたび: https://youtu.be/YCnjT536sXU
中井信介監督フェイスブック: https://www.facebook.com/shinsuke.nakai1

★☆★ウータン35周年記念生きものイラスト展覧会&トーク&学習会★☆★

日時:2月25日(土)13時〜19時、26日(日)10時〜19時

場所:ルマ・ボルネオ大阪都島( https://nobuo5002.wixsite.com/ruma2 )
(大阪メトロ谷町線「都島」駅、JR環状線「桜ノ宮」駅

エマさん( 永嶋瑞穂さん )による絵本原画展覧会

【エマさんの自己紹介】
1991年新潟生まれ。
新潟の田園地帯に生まれ育ったこともあり、子供のころから動植物に興味関心がありました。
大学と大学院では海洋生物学を専攻し、ニザダイとウナギの研究をしていました。
熱帯雨林にとても興味があり、南米アマゾンや、東南アジアの熱帯雨林を訪れました。
また、ダイビングインストラクターの資格を持ち、国内外で2000本以上潜り様々な海中の世界を見てきました。
これらの経験から熱帯雨林や海中で感じた自然の美しさや、生命の躍動感を表現したく、絵の制作をしています。
より多くの方に、絵を通じて自然環境や野生動物の魅力を感じて頂き、興味関心をもっていただきたいという思いです。

【展示会に向けてメッセージ】
今回はこのような貴重な機会を頂きまして、ありがとうございます。
私は絵本を通じて、小さなお子様から大人まで、より多くの方に熱帯雨林で起こっている環境問題を知っていただきたいという思いで絵本制作に取り組んでいます。
私はボルネオ島をはじめとする東南アジアの島々にこれまで幾度と訪れています。
そこでは様々な環境問題があり、野生動物がその犠牲になっている様を目の当たりにしてきました。
これは、あってはならない犠牲です。
日本にいるとその様子を知ることはなかなか難しいです。そこで、身近にある絵本を通じて、一人でも多くの方に少しでも環境問題に関心を持っていただき、「人間の生活と野生動物の関係性」をイメージしていただくきっかけになれれば幸いです。
より多くの方に、正しい情報をお伝えするために、皆様のお力をお貸しください。
ご意見や改善点など、ご遠慮なくご指摘いただけますと嬉しいです。
よろしくお願いします。

エマさん作品一覧 → https://www.instagram.com/uzura.chan/
「海中やジャングルで実際に見た世界を描いています。作品を通じて、生きものの魅力を発信し、野生動物保護に繋げたい」絵本を出版することが目標!イラストを使ったグッツの販売をしています。(instagramより)

エマさんイラストグッズ販売→ https://oseanart.thebase.in/

*学習会は14:30〜17:00、エマさんトーク&懇親会は17:30〜19:00です。ただし、講師及び曜日(土曜日か日曜日)かが未定です。学習会とトークはオンラインでも実施予定です。

*詳細が決まりましたらFacebook等でも告知します。
https://fb.me/e/2c5tFSKda

ご質問等は、 contact-hutan@hutangroup.org まで