【共同プレスリリース】インドネシアの熱帯林を破壊するバイオマス発電は「重大なESGリスク」   環境NGOのエンゲージメント要請に対し、国内外の主要株主・金融機関から懸念相次ぐ

ゴロンタロ州のペレット工場向けの伐採地(c)Auriga Nusantara

 報道関係者各位

2026年9月1日

ウータン・森と生活を考える会

【共同プレスリリース】

インドネシアの熱帯林を破壊するバイオマス発電は「重大なESGリスク」

環境NGOのエンゲージメント要請に対し、国内外の主要株主・金融機関から懸念相次ぐ

 

ウータン・森と生活を考える会、プランテーション・ウォッチなどの環境NGO 5団体ら(末尾に記載)は、2026年4月、「生物多様性ホットスポット」インドネシア・スラウェシ島の木質ペレット生産・調達に関与する、阪和興業および東京ガス株式会社の主要株主(国内外の金融機関71社)に対し、「ESG エンゲージメント及び投融資の見直し(ダイベストメント)を求める要請書」を送付しました。

本要請に対し、日本のメガバンク、大手生命保険・損害保険会社、そして世界有数の規模を誇る資産運用会社から多数の回答および直接面談の機会が寄せられました。回答数は、国内金融機関が12社(14社中(回答率約86%))、海外金融機関が8社(57社中(回答率約14%))です。

連名団体はこれまで投資家・金融機関に対して、木質バイオマス発電の問題について継続的に対話してきました。今回の国内金融機関の回答率は極めて高く、本事業に対する危機意識の広がりを示しています。

回答や面談を通して、本事業が抱える熱帯林破壊と人権侵害リスクが、もはや「NGO側の懸念」にとどまらず、国内外の投資家・金融機関にとっても、企業の財務やステークホルダーに重大な影響を与える、「気候・自然資本・人権リスク」として認識されていることが明らかになりました。一部では実効的なアクションに向けたエンゲージメントも行われています。

阪和興業は、スラウェシ島・ゴロンタロ州のペレット工場(PT. Biomasa Jaya Abadi:BJA)に20%出資し、生産されたペレットを日本や韓国向けに販売。その一部が、東京ガスの富山県・伏木万葉埠頭バイオマス発電所で燃やされています。

両社には、投資家・金融機関の懸念を受け止め、危機の回避に向けた迅速な行動が求められます。

投資家の回答は下記まとめ、阪和興業・東京ガスへの提言(求められる行動)は本文後半をご覧ください。

 

【実施時期・方法】

・時期:要請書発出(4月1日)後、4月中旬から6月上旬にかけて実施

・方法:メールや書面(PDF)での回答、オンラインまたは対面での対話を通してヒアリング

・要請書を送った金融機関:金融情報システムを用いて阪和興業・東京ガス両社の株主を調べ、持ち株比率の上位を中心に絞り込んだ。社名は要請書末尾に記載。

 

【投資家・金融機関の回答まとめ】

①要請内容に関するオンラインまたは対面での直接対話を実施:4社

・【国内A社(運用会社)】:当該ペレット生産事業について、「EIA(環境影響評価)が未公開であること」「絶滅危惧種への影響」「人権への影響(洪水被害など)」など、現場の実態と阪和興業の建前との乖離について深い質疑を実施。投資家側から「現実に企業に何を要求していくべきか(EIA公開やTNFD開示、伐採・調達の即時停止か段階的停止か)」について戦略のすり合わせを求められ、今後の「投資判断に生かす」との発言がありました

・【国内B社(保険会社)】:「天然林伐採に伴う水害・洪水リスク(災害リスク)」に強い関心。固有種・絶滅危惧種に対する悪影響と合わせて、こうしたリスクが明らかにも関わらず企業が出資判断を行っている現状を踏まえ、阪和興業のガバナンス(リスク判断の体制)に疑問を呈する見解も示されました。

・【国内C社(運用会社)】:すでに阪和興業に対してエンゲージメントがなされたと説明がありました。投資家として企業を追及するために、「常に鮮度の高い現場の情報が欲しい」という切実な要望を受けました。

・【国内D社(銀行グループ)】:NGOからの説明を受けて、当該伐採エリアの森林が、「原生林ではないが、絶滅危惧種が多く、保護価値の高い森林(HCV)である」との認識を共有し、今後のポリシー改訂やエンゲージメント等において、HCVを重視する意向が示されました。

 

②自社の厳格な方針や具体的なアクションを明言:6社

・【海外E社(運用会社)】:「認証制度や合法性証明等に依存するだけでは現場のリスクは防げない」として、要請書の懸念事項に完全同意。環境・人権リスクに関するガバナンスと情報開示の透明性について、東京ガスの取締役会と直接エンゲージメントを行う意向を示しました。

・【国内F社(銀行グループ)】: 木質バイオマス発電を「負の影響を助長する可能性が高いセクター」と認識。「環境・社会課題の未対応により事業継続に重大な影響が出る場合は投融資を行わない」というリスク管理/スクリーニングの基準を提示しました。

・【海外G社(銀行グループ)】:「一次熱帯林の伐採」や「高炭素貯留林(HCS)の転換」等を伴う事業には「資金提供しない(will not finance)」と明言。NGOからのレポートもクライアント対話のスコープに含めると回答しました。

・【海外H社(銀行グループ)】:バイオマス事業への融資には「赤道原則(EP4)」に基づく「FPIC(住民の事前の自由な同意)」の取得が必須であるとの見解を示しました。

・【国内I社(運用会社)】: インドネシアの木質バイオマス生産・調達における熱帯林破壊や人権リスクの懸念を公式に表明。「事業主体による継続的な情報開示」「第三者による検証」「(地域社会を含む)ステークホルダーとの対話」が不可欠であるとの見解を示しました。

・【国内J社(銀行グループ)】: 森林・木質バイオマス発電を、投融資に際して「留意が必要な事業」とし、燃料の持続可能性、ライフサイクルGHG排出量を考慮し、重大な負の影響を回避するよう務めると回答しました。また、森林セクターの投融資先に対してNDPE(森林破壊・泥炭地開発・搾取ゼロ)FPIC(自由意思による、事前の、十分な情報に基づく同意)の遵守を要求するとしています。

※これ以外の10社は、個別案件・顧客に関する回答はできないという主旨の回答でした。

 

【国内外の株主・金融機関の懸念を踏まえた阪和興業・東京ガスへの要請】

阪和興業株式会社に対して提出した情報公開の要請書(3月16日付)では、

-BJAに木材を供給するBTL およびIGL の事業実施地(伐採エリア)の環境影響評価(EIA)の公開 

-これらのエリア内に生息することが確認された固有種および絶滅危惧種のリストの開示 

-種の保全や生態系の保全・回復措置についての詳細な説明 

-伐採エリア周辺のコミュニティに対する、「自由意思による、事前の、十分な情報に基づく同意」(FPIC)の手続きに関する具体的記録の開示

を求めました。 

しかし、法的義務であるはずのEIAの公開はされずその他の質問に対しても十分な回答はありませんでした(同社の回答525日付)及びNGOによる回答の要点抜粋)。また、「地域社会の意見を適切に反映している」「住民協議(パブリック・コンサルテーション)は実施されている」との回答とは裏腹に、具体的情報は開示されず、事業の影響を受ける地域では村人による抗議が繰り返されいます。直近の5月に行われたデモでは6名の逮捕者が出ており、警察の法的措置を恐れた一人の女性が服毒し自殺未遂を図る事態となりました。  

 

国内外の株主・金融機関の懸念も踏まえ、阪和興業に対して以下の行動が求めます。

– 木質ペレット生産のための熱帯林伐採の即時停止

– 事業地(伐採エリア)の環境影響評価(EIA)の公開

– 固有種・絶滅危惧種のリストおよび保全措置の詳細な説明

– 住民協議/FPICの実施記録の公開、住民との軋轢の解消に向けた措置

東京ガスとしても、持続可能性・法令遵守・人権尊重の観点から、このような状況で調達を継続することは許されません。調達を即座に停止した上で、上述の行動をサプライヤーに求め、適切な対応が見られない場合、調達を見直すべきです。

日本の再生可能エネルギーが、インドネシアの貴重な生態系と人々の命・生活基盤を破壊して成り立つことは、気候変動対策として完全に破綻しており、到底責任あるビジネスとは言えません。連名団体は今後も、熱帯林破壊や人権への負の影響のないエネルギーシステムを目指して、投資家・金融機関、関連事業者との対話を継続してまいります。

 

【最新の状況報告】

  • 1万筆超(6月17日時点)の反対署名を阪和興業と東京ガスに提出:ウータン・森と生活を考える会は、国内外から集まった「熱帯林をバイオマス発電のために燃やさないで!」とする本事業への反対署名を、阪和興業および東京ガスへ正式に提出し、即時の伐採停止を要請しました。

<オンライン署名>(2026年8月24日現在 14,094筆) https://t.co/0jZ953uHxM

 

  • 東京ガス定時株主総会での指摘と経営陣の対応:日刊工業新聞の報道によれば、6月26日の東京ガスの定時株主総会において、環境保護を重視する株主から「インドネシア産バイオマス燃料が現地の森林破壊や地元住民の人権侵害につながっている」「激しい抗議活動が行われ、逮捕者も出ている」との指摘が上がりました。これに対し同社の担当役員は「遺憾であり、重く受けとめている。現地の燃料事業者にはそうした課題の解決を図るよう、働きかけたい」と応じました。

<日刊工業新聞 (2026年6月26日付)> https://www.nikkan.co.jp/articles/view/785237

 

  • 日・インドネシア森林保全シンポジウム2026での指摘と議論(7月23日):シンポジウムにおいて、現地NGOや研究者より、本事業に伴う1.4万ha超の森林破壊や度重なる洪水被害、住民への人権侵害の実態が改めて報告されました。一方、資源エネルギー庁からは2026年度からの大規模木質バイオマスに対する新規FIT/FIP支援の廃止方針や持続可能性基準の厳格化が示され、登壇した金融機関からも、環境・人権配慮が不十分な事業には投融資を行わない厳格な方針が表明されました。

<日・インドネシア森林保全シンポジウム2026>

https://www.gef.or.jp/news/event/260722-23japan_indonesia_forest_symposium/

 

【要請書および本プレスリリースの連名団体】

ウータン・森と生活を考える会

プランテーション・ウォッチ

熱帯林行動ネットワーク

マイティー・アース

「環境・持続社会」研究センター(JACSES)

泊みゆき(バイオマス産業社会ネットワーク理事長)

 

【本件に関するお問い合わせ先】

一般社団法人ウータン・森と生活を考える会

理事:石崎 雄一郎

contact-hutan@hutangroup.org

 

【アーカイブを公開しました】(10/9)アマゾンでのCOP30に向けた事前学習会〜ブラジルの先住民や市民たちから学ぶ運動のコツ〜

↑アーカイブはこちら

今年11月に、生物多様性豊かなアマゾンの都市ベレンで初めて開催される「気候変動枠組条約第30回締約国会議」通称COP30。
 
教育や人権、公的医療制度の無償化などを市民の力で勝ち取ってきたブラジル。
開発と戦ってきた先住民は、ルーラ大臣下で新たに設置された先住民省の大臣に、先住民の女性ソニア・グアジャジャラを送り込みました。
COP30と並行して行われるピープルズサミットには、多くの先住民が集まり、デモやマーチで音楽や踊りやアートを通して、一人一人の生き方が表現されるでしょう。
  
ブラジルの市民はどのように権利を勝ち取ってきたのか?
気候正義とはどうあるべきか?
そしてアマゾン開発による森林破壊や気候危機とも関わりの深い日本は何をすべきか?
          
都市貧困層ファベーラや先住民を長く取材してきたジャーナリストの下郷さとみさんから、COP30に参加予定の大学生とともに学びます。
COP30に関心のある市民による参加型イベントにしたいので関心ある方はぜひご参加ください!

【日 時】2025年10月9日(木)19時〜21時

【場 所】オンラインzoomにて(申し込んでいただいた方にアドレスをお送りします)

【参加費】無料

【申込み】以下のフォームにご入力ください。
https://docs.google.com/forms/d/1kIHYR11QUA9j2eObT2HQWwtF0vRINxx5rHX1sX1sQWs/
 
*難しい場合は、contact-hutan@hutangroup.org (ウータン事務局)にご連絡ください
 
【ゲストスピーカー】
下郷さとみさん(ジャーナリスト)
リオデジャネイロのファベーラ(スラム)やアマゾン先住民族居住区などをフィールドにブラジルの民衆運動を取材し続けている。著書に『地球の未来へ125の提案』(毎日新聞社)、『平和を考えよう』(あかね書房)、共著書に『創造と抵抗の森 アマゾン』(現代企画室)『コロナ危機と未来の選択』(コモンズ )、『ブラジルの社会思想』(現代企画室)など。
  
〈COP30参加予定の大学生〉
堀之内来夏さん(立命館大学国際関係学部4年)
 若者原告訴訟の原告の一人として若者世代のつながりを作る。フィリピンでのフィールドワークで「私も加害者であり、被害者である」と感じた。

黒木葵さん(九州大学農学部3年)
 シンガポールに暮らしていた頃に学んだ環境学に関心を持ち、現在は子どもが循環型の農業体験できるサークルで活動している。  
 
川瀬杏子さん(創価大学法学部2年)
 国際政治と環境政策が専門。今年の4〜7月にブラジル最高裁が下した先住民の土地権利に関する判決と、アマゾンの森林保護への影響について研究した。

〈COP30モデレーター〉  
髙田陽平さん(九州大学)

〈環境NGO〉
石崎雄一郎(ウータン・森と生活を考える会)
飯沼佐代子(地球・人間環境フォーラム)
 
主催:ウータン・森と生活を考える会
https://hutangroup.org/
contact-hutan@hutangroup.org 

プロスペックAZ、みずほリース、中部電力及び金融機関/投資家に対して群馬県渋川市でのバイオマス発電事業見直しを求める要請書を郵送しました!

プロスペックAZ株式会社、みずほリース株式会社、中部電力株式会社が出資している「渋川バイオマス発電合同会社」は、群馬県渋川市伊香保町水沢地区において、固定価格買取制度(FIT)の売電による木質バイオマス発電事業を展開しています。

https://www.chuden.co.jp/publicity/press/1214469_3273.html

「ウータン・森と生活を考える会」と「水沢・伊香保町の未来を考える会」は、下記理由により、プロスペックAZ、みずほリース、中部電力に対して群馬県渋川市でのバイオマス発電事業見直しを求める要請書を2025年6月10日付で郵送しました。

同時に、各種公開資料等から、プロスペックAZ株式会社、みずほリース株式会社、中部電力株式会社の株主や運用機関、融資銀行と想定できる金融機関等に対して、渋川バイオマス発電合同会社、及びプロスペックAZ株式会社、みずほリース株式会社、中部電力株式会社に対するESGエンゲージメント(環境・社会・企業統治に配慮するよう対話と働きかけを行うこと)の強化を要請し、改善が見られない場合は投融資の見直し(ダイベストメント)を行うことを要請しました。

本要請書に対しての返答を、2025年6月23日までに求めております。

理由1:水沢うどんなど、県内屈指の歴史ある観光地としての価値が毀損される

 渋川市伊香保町水沢地区は、全国的にも有数な温泉として愛される伊香保温泉があり、水澤観音やうどん屋街などに年間100万単位で観光客が訪れる群馬県にとって最も大事な観光地です。

水沢の生命線である美味しいお水は限りがあり、時期によって渇水もするため、この地では水源の確保と分配に苦労をしてきました。繁忙期に不足がちになる水を、住民が望まないバイオマス火力発電に奪われることは許されません。万が一、水沢の水が出なくなれば、取り返しのつかないことになります。

群馬よいとこ観光振興条例では、豊かな自然、温泉、歴史、文化、食、産業等の本県の魅力を再認識し、誇りを持つとともに、観光資源として有効な活用を図ることとあり、百年もの歴史ある観光地でのバイオマス発電事業は、条例にそぐわない事業であるといえます。

理由2:バイオマス発電所からの悪臭・騒音被害、爆発事故や交通リスクにより住民の生活が脅かされる

近年、木質バイオマス発電所での事故が頻発しており、鳥取県米子市の「米子バイオマス発電所」では粉塵爆発によりボルトが民家へ飛散しました。米子市の住民からは、以前から夜間の騒音への苦情が寄せられており、発電所を運営する会社が実施する周辺の住宅の防音対策について、立地を仲介した米子市も必要な費用の半額を負担することになりました。京都府福知山市では、2017年に稼働したパーム油を  利用したバイオマス発電所からの悪臭と騒音による被害を訴える住民が続出し、2020年7月には   住民から公害調停が申し立てられ、同年12月に発電所は廃止されました。

自然豊かな水沢地区は、鹿、キツネ、タヌキ、リス、熊など色々な動物が棲息し、夜はフクロウ、朝にはウグイスなど色々な鳥の鳴き声が聞える素晴らしい場所です。24時間稼働で機械音がする所には、  動物は住めなくなる可能性があります。また、燃料の木質チップを遠方から毎日運送する大型トラックによる交通事故のリスクや、排出するNOx、SO2、ばいじん等排気ガスからの健康被害が懸念されます。

理由3:森林破壊と大量の温室効果ガス排出が懸念される

渋川バイオマス発電合同会社は1,990kWの発電所で、同規模の信州ウッドパワーは約3万トンの原木を使用するとしています。大量の木材を生産するために、環境や生態系への負荷や、コストの上昇を招いて林業関係の企業を圧迫するなど負の影響が懸念されます。

また、木質バイオマス発電は、バイオマス燃料が燃える際に温室効果ガス(GHG)が即時に排出され、専門家の試算では排出係数は石炭火力発電を上回ります。吸収には相当な年月がかかりますし、再植林がなされずに放置されるケースも多くみられます。バイオマス発電は「カーボンニュートラルではない」ために気候変動への大きな脅威となります。

長野県塩尻市の信州F・パワープロジェクトや兵庫県朝来市の朝来バイオマス発電所を始め、木材料の燃料不足から、木質バイオマス発電所の稼働停止が続出しています。なお、本事業での燃料は、邑楽町のグリーンマテリアルから調達するとの情報があります。過剰な伐採のリスクは、環境や地域住民への人権配慮のみならず、経済的な持続性からも事業のリスクが高いと思われます。

 

【渋川バイオマス発電所の概要】

渋川バイオマス発電合同会社

群馬県渋川市伊香保町水沢字植木原83番4

発電出力:1,990kW

出資会社:中部電力(50%)、エムエル・パワー(40%)、プロスペックAZ(10%)

 

主な要請書送付先:

事業者:

中部電力、みずほリース、プロスペックAZ

 

金融機関:

みずほフィナンシャルグループ

三菱UFJフィナンシャル・グループ

三井住友フィナンシャルグループ

北洋銀行、京葉銀行、千葉銀行

三井住友トラストグループ、農林中央金庫、

信金中央金庫、みずほ信託銀行、

丸紅株式会社、リコーリース株式会社

第一生命、明治安田生命

ヒューマンリソース&アール、DOWAホールディングス

日本マスタートラスト信託、日本カストディ信託

ステートストリートバンク、JPモルガン・チェース

 

返答先及び本件に関するお問い合わせ先:

E-mail:contact-hutan@hutangroup.org 

ウータン・森と生活を考える会 担当:石崎雄一郎( 080-8293-5006 )

2/9@大阪『森の守り人〜イサムの場合〜』上映会

■□————————————-
2/9(日)15:00~16:00
@大阪梅田スカイビル
『森の守り人~イサムの場合~』映画上映会
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インドネシアの地元NGOや村人たちに張り付いて、森林再生の活動や彼らの日常をカメラに収めてきた中井信介監督とともに、ウータンが制作した作品の第2弾!

ボルネオ島の森林破壊と日本での生活のつながりも取り上げながら、そこに暮らす「人」に大きな焦点をおいた作品です。

主人公は、前作の「森をふたたび」にも登場するイサム。
「木を切るな。結局自分たちが後で植え直すことになるんだぞ」という彼の言葉は、上映するたびに観る人の心に突き刺さります。

サムや仲間の葛藤を通して見えてくるボルネオの現状を、ぜひ感じにきてください。


◆日時
2月9日(日)15:00~16:00

◆会場
梅田スカイビル・タワーウエスト22階 D会議室
(大阪市北区大淀中1-1-88)
*ワン
ワールドフェスティバル会場内

ブース出展もしていますので、ぜひお立ち寄りください!

◆参加費無料(寄付歓迎)

◆お申し込み不要


【映像紹介】
生物多様性の宝庫ボルネオ島(インドネシア)の環境NGO・FNPFは、スタッフの多くが過去に違法伐採など熱帯林を破壊する仕事をしていた地元住民。植林や森林火災の消火を通して、かつて自分たちが破壊した森の再生に取組む彼らを追う。
その中の1人イサムは、子育てに悩むシングルファーザー。森での暮らしが息子に孤独を強いていることを気に病む彼は 再婚に向けて動き出す。森の守り人“イサム”の生き方にも焦点を当てた環境&ヒューマンドキュメンタリー。(上映時間53分)

中井信介監督作(手わたしプレス)

*中井信介監督は、東南アジアを中心に、人々の歴史・戦争・環境問題などのドキュメンタリー映画を長年撮られています。ウータンも「森をふたたび」「森の守り人〜イサムの場合〜」などの作品を作っていただきました。

▼「森をふたたび」はこちらで無料公開しています
https://youtu.be/YCnjT536sXU

田川市の住民が反対する南国殖産株式会社の木質バイオマス発電事業から「投資撤退」を求める要請書を、金融機関と株主に送付しました!

「南国殖産株式会社」グループの「田川バイオマスエネルギー株式会社」は、福岡県田川市糒(ほしい)地区において、固定価格買取制度(FIT)の売電による木質バイオマス発電事業を展開しています。当会は、各種公開資料等から南国殖産株式会社グループの融資銀行と想定できる金融機関に対して、下記理由により田川バイオマスエネルギー及び南国殖産に対するESGエンゲージメント(環境・社会・企業統治に配慮するよう対話と働きかけを行うこと)の強化を要請し、改善が見られない場合は投融資の見直し(ダイベストメント)を行うことを2023年8月4日付けで要請し、8月25日までに返答を求めました。

理由1:バイオマス発電所からの悪臭と騒音の被害、景観の破壊が懸念される

近年、木質バイオマス発電所での事故が頻発しており、千葉県袖ヶ浦市の「袖ケ浦バイオマス発電所」は、2023年1月から4ヶ月にわたり火災が発生、鳥取県米子市の「米子バイオマス発電所」では、住民から夜間の騒音への苦情が寄せられ、発電所を運営する会社が実施する周辺の住宅の防音対策について、立地を仲介した米子市も必要な費用の半額を負担することになりました。

田川バイオマスエネルギーの発電所は、のどかな美しい田園風景の真ん中に位置し、周りには住宅や病院、福祉施設、学校や駅、交通量も多いため、景観の破壊と、重大な公害被害が懸念されます。田川市は林業のない地域であり、燃料の木質チップを遠方から毎日運送する1日10台以上もの大型トラックが排出するNOx、SO2、ばいじん等排気ガスからの被害やCO2等の温室効果ガス排出が懸念されます。発電所は、河川そばの低い位置に建設されており、ハザードマップでは洪水時浸水箇所に指定されており、 燃料保管庫の浸水による自然発火や、オイル流出など豪雨災害の二次災害に発展する恐れが否めません。

京都府福知山市では、2017年に稼働したパーム油を利用したバイオマス発電所からの悪臭と騒音による被害を訴える住民が続出し、2020年7月には住民から公害調停が申し立てられ、12月に発電所は廃止されました。

理由2:適切な行政手続きがなされずに、反対の声をあげている住民を無視して工事が進められている

南国殖産株式会社が2020年3月に九州経済産業局に提出した発電所の申請書では、令和元年11月に近隣住民説明会を開き、地域住民に丁寧に説明し理解を得られたと記されていたが、実際には田川市内の日本料理店に関係する3人の区長らを招いた宴会であったことがニュースサイトで報じられました。

発電所に近い星美台地区では、全245世帯のうち203世帯635人が建設反対に署名、糒地区の住民有志も約260人分の署名を集め、2022年3月田川市に両方の署名を提示したと朝日新聞が報じました。

南国殖産は、計8回近隣住民説明会を開催したと主張していますが、工事着工後に開催したため、どの回も紛糾したまま事業説明には至っていません。また、その後も九州経済産業局や田川市が住民への説明会を開催するよう指導しておりますが、指導を無視したまま、近隣住民や、近隣農業者への説明会の開催も未だに行われていません。

FIT制度を運用する経済産業省資源エネルギー庁は、事業計画策定ガイドライン(バイオマス発電)に、「事業計画作成の初期段階から地域住民と適切なコミュニケーションを図るとともに、地域住民に十分配慮して事業を実施するように努めること」と記載、これに違反していると考えられます。

近隣住民や近隣農業者を無視したまま建設工事を強行しているため、 発電所のそばでは1年間に渡り、毎回約30名によるスタンディングデモが続いています。

理由3:森林破壊と大量の温室効果ガス排出が懸念される

田川バイオマスエネルギーは1,999kWの発電所で、同規模の信州ウッドパワーは約3万トンの原木を使用するとしています。大量の木材を生産するために、環境や生態系への負荷や、コストの上昇を招いて林業関係の企業を圧迫するなど負の影響が懸念されます。

また、木質バイオマス発電は、バイオマス燃料が燃える際に温室効果ガス(GHG)が即時に排出され、専門家の試算では排出係数は石炭火力発電を上回ります。吸収には相当な年月がかかりますし、再植林がなされずに放置されるケースも多くみられます。バイオマス発電は「カーボンニュートラルではない」ために気候変動への大きな脅威となります。

長野県塩尻市の信州F・パワープロジェクトや兵庫県朝来市の朝来バイオマス発電所を始め、森林豊かな地域での木材料の燃料不足から、木質バイオマス発電所の稼働停止が続出しています。環境や地域住民への人権配慮のみならず、経済的な持続性からも事業のリスクが高いと思われます。

皆様が応援していただけること

①要望書を提出した株主・金融機関に電話やメールやお手紙を送ってみる

②南国殖産に問い合わせてみる

▼南国殖産株式会社の連絡先(ホームページより
【本社】

問い合わせフォーム

〒890-0053 鹿児島市中央町18番地1

TEL:099-255-2111(本社代表)

③お知り合いの記者の方に取材・報道を呼びかけてみる

④SNSでシェアする

https://twitter.com/HUTANGroupJAPAN/status/1687478695320301568?s=20

参考メディア:

【福岡県民新聞】 前代未聞!住民説明ないまま火力発電所着工2022年8月8日 

https://www.fk-shinbun.co.jp/?p=31470

南国殖産、永山社長はご存知か?2022年9月5日 https://www.fk-shinbun.co.jp/?p=31848

南国殖産に 田川市議会がイエローカード2022年12月21日 

https://www.fk-shinbun.co.jp/?p=33233

アサデス特集 2023年5月16日 

https://www.fk-shinbun.co.jp/?p=34992

【ハンターニュース】 経済産業省がバイオマス発電絡みで公文書隠蔽|開示済きみの箇所、一転黒塗り2023年3月1日

https://news-hunter.org/?p=16492

福岡県田川市・バイオマス発電所建設計画の闇(上)|発端となった県議会質問2023年3月23日

https://news-hunter.org/?p=16797

推進派県議と事業者側代理人の親密な関係|福岡県田川市・バイオマス発電所建設計画の闇(中)2023年3月31日

https://news-hunter.org/?p=17053

「近隣住民説明会」、じつは顔合わせ宴会|福岡県田川市・バイオマス発電所建設計画の闇(下)2023年4月4日

https://news-hunter.org/?p=17241

田川市・バイオマス発電所建設計画で南国殖産に新たな「虚偽」の疑い|書きかえられた計画書  2023年5月12日

https://news-hunter.org/?p=17638

聴いて呆れる「真摯」「誠意」|田川バイオマス・南国殖産(鹿児島)の正体  2023年6月27日

https://news-hunter.org/?p=18167

【朝日新聞 筑豊版】 バイオマス発電計画に不信感、住民が反対運動 業者は「地域に還元」2022年5月20日 

https://www.asahi.com/articles/ASQ5M6VYMQ3RTGPB001.html

【西本新聞 筑豊版】 バイオマス発電所に反対、田川で70人デモ 「田園風景な破壊される」 2022年8月10日 

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/970315/

*長周新聞「バイオマス発電はエコなのか? 燃料の自然発火で大規模火災が頻発 国内外の現地で起きている問題から考える」2023年6月3日

https://www.chosyu-journal.jp/shakai/26751

木質バイオマスとパーム油火力発電所なんかいらん!

田川バイオマス発電所反対運動オンライン勉強会を開催しました 2022年5月1日

ウータン35周年【2/4,5 ワンワールドフェスティバルブース出展&プログラム映画上映】【2/25,26 生きもの絵本原画展覧会&学習会】

ウータンは今年設立35周年を迎えます。
これまで多くのみなさまからの支えがあり、熱帯林保護や生物多様性保全に向けた活動を続けてくることができました。熱帯林や世界の森林をめぐる生態系の危機は年々深刻さを増していますが、希望を持って世界の仲間とともに地道な活動を続けていきたいと思っています。

2023年2月前半には久しぶりの対面となるワン・ワールド・フェスティバルへの出展&映画上映会、後半には35周年記念として動物イラストレーター エマさんの素敵な生きものイラスト展覧会&学習会を開催します。お久しぶりの方も最近参加された方も、会場およびオンラインでお会いできることを楽しみにしております!

★☆★ワールド・フェスティバルでのブース・プログラム出展★☆★

ワンワールドフェスティバル https://onefes.net/

日時:
2月4日(土)、5日(日)10:00〜17:00 ブース出展にて活動紹介
*うち、2月4日(土)13:00〜15:00はプログラム出展として、中井信介監督作成の映画上映会「森の守り人〜バスキの場合〜」を上映します。

*現在、制作している新作「森の守り人~バスキの場合~」の途中段階での短編版を観て頂くラッシュ上映となります。

場所:
北区民センター、カンテレ扇町スクエア、扇町公園(大阪メトロ堺筋線「扇町」駅、JR環状線「天満」駅)

*Facebookはこちら:
https://fb.me/e/2vOFnsWDt

*中井信介監督は、東南アジアを中心に、人々の歴史・戦争・環境問題などのドキュメンタリー映画を長年撮られています。ウータンも「森をふたたび」「森の守り人〜イサムの場合〜」などの作品を作っていただきました。
森をふたたび: https://youtu.be/YCnjT536sXU
中井信介監督フェイスブック: https://www.facebook.com/shinsuke.nakai1

★☆★ウータン35周年記念生きものイラスト展覧会&トーク&学習会★☆★

日時:2月25日(土)13時〜19時、26日(日)10時〜19時

場所:ルマ・ボルネオ大阪都島( https://nobuo5002.wixsite.com/ruma2 )
(大阪メトロ谷町線「都島」駅、JR環状線「桜ノ宮」駅

エマさん( 永嶋瑞穂さん )による絵本原画展覧会

【エマさんの自己紹介】
1991年新潟生まれ。
新潟の田園地帯に生まれ育ったこともあり、子供のころから動植物に興味関心がありました。
大学と大学院では海洋生物学を専攻し、ニザダイとウナギの研究をしていました。
熱帯雨林にとても興味があり、南米アマゾンや、東南アジアの熱帯雨林を訪れました。
また、ダイビングインストラクターの資格を持ち、国内外で2000本以上潜り様々な海中の世界を見てきました。
これらの経験から熱帯雨林や海中で感じた自然の美しさや、生命の躍動感を表現したく、絵の制作をしています。
より多くの方に、絵を通じて自然環境や野生動物の魅力を感じて頂き、興味関心をもっていただきたいという思いです。

【展示会に向けてメッセージ】
今回はこのような貴重な機会を頂きまして、ありがとうございます。
私は絵本を通じて、小さなお子様から大人まで、より多くの方に熱帯雨林で起こっている環境問題を知っていただきたいという思いで絵本制作に取り組んでいます。
私はボルネオ島をはじめとする東南アジアの島々にこれまで幾度と訪れています。
そこでは様々な環境問題があり、野生動物がその犠牲になっている様を目の当たりにしてきました。
これは、あってはならない犠牲です。
日本にいるとその様子を知ることはなかなか難しいです。そこで、身近にある絵本を通じて、一人でも多くの方に少しでも環境問題に関心を持っていただき、「人間の生活と野生動物の関係性」をイメージしていただくきっかけになれれば幸いです。
より多くの方に、正しい情報をお伝えするために、皆様のお力をお貸しください。
ご意見や改善点など、ご遠慮なくご指摘いただけますと嬉しいです。
よろしくお願いします。

エマさん作品一覧 → https://www.instagram.com/uzura.chan/
「海中やジャングルで実際に見た世界を描いています。作品を通じて、生きものの魅力を発信し、野生動物保護に繋げたい」絵本を出版することが目標!イラストを使ったグッツの販売をしています。(instagramより)

エマさんイラストグッズ販売→ https://oseanart.thebase.in/

*学習会は14:30〜17:00、エマさんトーク&懇親会は17:30〜19:00です。ただし、講師及び曜日(土曜日か日曜日)かが未定です。学習会とトークはオンラインでも実施予定です。

*詳細が決まりましたらFacebook等でも告知します。
https://fb.me/e/2c5tFSKda

ご質問等は、 contact-hutan@hutangroup.org まで